第3話

「ちず~あたしというものがありながら!」



「ちずちゃんの彼氏どんな人?」



押し寄せてきたみんなに黙り込んでしまった私。



「…」



悪い癖。こういう時に私はいつも人を困らせてしまう。



「「可愛い~」」



「え?」



よしよしと頭を撫でられてる現状にハテナマーク。可愛く…ないよ?



「顔が真っ赤~。彼氏のこと大好きなんだね」



えっえっえ!?顔真っ赤になってる?



「…うんっ」



先生のこと大好きか聞かれたら嘘なんか付けない。だって…大好きだもん。



先生のこと考えただけで胸がトクトクしてくる。



付き合って2ヶ月だけど、未だに先生に会う前はドキドキし過ぎて心臓が壊れそうになるんだ。



「ねぇ!写真とかないの?プリとか」



写真は…前に1度だけ撮ったツーショットの写真がこっそりファイルの中に入ってる。



「ふーん。そのファイルの中ね」



ギクッと震える。

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