お前は生徒*続編【完】

カタミチ

初めての好き

ちずside

第2話

早川千鶴、18歳。幼児教育を学べる短期大学に入学して約1ヶ月。



「ちず、何ぼーっとしてんの?帰らないの?」



ひらひらと目の前でかざされた手のひらにビックリ。わぁっ!



「いっ今何時!」



「17時10分」



ガタン!と立ち上がった私を沙織ちゃんが不思議そうに見てる。17時10分って



「よかったぁ…」



まだ約束の時間じゃなかった。ホッと胸を撫で下ろすと沙織ちゃんがグイッとこっちを見てきた。



「な、なに?」



ふにゅーと弱々しくなった口調に沙織ちゃんの視線はもっと強くなる。



ゔ…こわいよぉー。



「もしかして彼氏と待ち合わせとか?」



沙織ちゃんの目がギラギラしてる。こういう場合って素直に言った方がいいのかな?



「うん」



コクン、と頷いた瞬間



「みんな!ちずに彼氏がいることが発覚!!」



きゃあー!



「沙織ちゃんっ」



教室にいたみんながワラワラと近付いてくる。恥ずかしいよぉ~。

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