鳴瀬さんは男の人

第1話

丸内雛(まるうちひな)、15歳。今日からママの部下さんのお家でお世話になります。




「鳴瀬さん、鳴瀬さん…あ、ここ」



表札とママが持たせてくれたメモを交互に見る。



メモには、鳴瀬響子(なるせきょうこ)とこれから私がお世話になる人の名前が書かれていた。



ママがとっても美人な子よって言ってたから緊張します。



「すぅうー…けほ、こほ」



深呼吸をするつもりがいっぱい息を吸いすぎて喉が痛い。そしてようやくチャイムを押した。







ガチャ


開いたドアの先に立っていた人を見て凍りついた。



「もしかして社長の娘さん?」



そこには美人さんでも女の人でもなく…男の人が立っていました。

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