第4話 絶筆

 読むと必ず死ぬ本という題名の詩集があったので購入し読み進める、淡々と続いた口語自由詩は半分を過ぎたあたりで唐突に終わり、この本を読んでも読まなくてもいつかあなたは必ず死ぬと綴られた震える鉛筆の肉筆を最後に、残りのページはすべて白紙になっていた。

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