タイヤ売りのラバー娘たち
ごむらば
第1話
中古タイヤの専門店、客はやってくるがなかなか中古という事で敬遠する客も少なくない。
日々、タイヤワックスを塗り見た目だけでも綺麗にはしているのだが、なかなか客足が伸びない。
そこで考えた。
客が入りたくなる店は何か?
女性ドライバーも増えたが、やはり男性ドライバーが圧倒的に多い。
そこで、男性ドライバーにターゲットを絞り、女性の店員を増やす事を考えた。
しかし、従業員を増やせるほどの余裕もない。
それから数ヶ月後、店は繁盛し売上は右肩上がりで常連客も増えた。
そして、女性従業員も増えた。
なぜ、繁盛店になったのか?
それは女性従業員のユニフォーム。
タイヤの溝の柄の入った黒光りするラバースーツで、肌の露出は一切なし。
そんなラバースーツの上から、ピッタリとした赤いラバーのハイネックのワンピース。
ワンピースの胸元は大きく開いて赤いワンピースの胸元には黒光りする胸の谷間が覗く。
ワンピースには店の名前とロゴが左半身に縦に入っている。
そのワンピースはミニスカートになっていて、その下には足に張り付くような赤いエナメルのニーハイブーツを履いている。
ブーツは程よいハイヒールで接客業務に支障がない程度のもの。
顔もタイヤの柄が入ったノッペラボウの為、顔は見えないものの、セクシーな姿の女性が少しくぐもった声ながらも接客してくれるという口コミで事で来店客が増えた。
来店客が増えると少しずつだが売上も上がっていった。
そして、転機となったのはテレビ番組で取り上げられた事。
テレビの宣伝効果により遠方からラバースーツを纏ったセクシーな女性従業員を一目見ようと訪れる客も増えた。
その後も車関係の雑誌に取り上げられたりして客足は増え順調に売上を伸ばしていった。
当然、客が増えれば接客のための女性従業員も必要となる。
女性従業員を新たに募集する事になった。
実は、働いてもらっている女性従業員はすべてパートさん。
それも50代のおばさまたちだが、体を補正するラバースーツを着ている。
始めのうちは余ったお肉を集めて胸やお尻に持っていくことをしていが、次第に全身ラバースーツを着て働く事で汗をかいて痩せ、体は引き締まっていった。
大根のようだった足もラバースーツで発汗し、ブーツとハイヒールで足が引き締まっていく。
毎日、9時に出勤して16時までラバースーツを着ているだけで、おばさまたちはどんどん健康的に痩せていった。
さらに、そのスタイルの良さから接客で若い男性と話す機会が増えた事で気持ちも若返っていった。
中年太りしていた妻も健康的に痩せて美しくなり、50代半ばの妻が今では30代後半でも通じる程までの美魔女となった。
おばさまたちは日を追うごとに本来の巧みなトークに加え、タイヤの知識を得て、自信を付けて向かうところ敵なし。
一つ懸念している事は、客との恋愛関係に発展しないかと言う事。
もういい大人だからその辺りは自己責任という事でお任せしている。
おしまい
タイヤ売りのラバー娘たち ごむらば @nsd326
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