ふたりで愛を作ったんだ
こうの なぎさ
love...
なにから話せばいい
愛のないstory
※※※
ふたりの出会いはデリヘル。
302号室。
コンコンとドアを叩く。
思ったより若い客だな、と思った。
いつもの客に接するように接した。
料金をもらって、プレイをしようとした。
私は片親で、人からの愛を知らなかった。
だからこういう職業ができるわけで。
どうしたい?と聞くと
後ろ向いてと言われた。
頭の中がはてなだった。
すると、うしろから
抱きつかれた。
一瞬なにが起きたかわからなかった。
抱きしめられたことなんてなかった。
あったかいね、なんて呟いた。
寂しかった、愛がわからなくて。
と、彼は呟いた。
あぁ、この人も同じなのか。
愛をしらないんだ。
動き出した歯車と愛の知らない2人。
偶然なのか必然なのか
ふたりが出会ったのはきっと運命だ。
あたしも愛なんて知らないよと言うと
彼は、はははと笑った。
これからも一緒にいたい。
彼が言った。
2人なら愛を作れるかもしれない。
なんだかそう思った。
なんだかこのぬくもりから
離れたくなかった。
もう愛は始まっていたのかもしれない。
離れないでってPlease Please
キスをしてPlease Please
また愛を作ろう
ふたりで愛を作ったんだ こうの なぎさ @n______47c
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます