第11話 崩れた夢と希望

パワハラを経験し、就職活動を経て、私の中には深い絶望感が刻まれていきました。社会に出て自分らしく生きていくことや、誰かに必要とされる存在になることを夢見ていたはずが、その夢はもろくも崩れ去ってしまいました。自分の努力や情熱がことごとく否定され、踏みにじられたことで、私は「自分には未来がない」とさえ感じるようになったのです。


幼い頃から、いつか自分の力で生きていきたいという希望を抱いていました。それは、周りから馬鹿にされたり、変わり者扱いされてきた日々の中で、唯一自分を支えてくれる夢だったかもしれません。しかし、就職活動の度に受けた拒絶や冷たい視線が、私の夢を無情に壊し、未来への扉を閉ざしてしまったように思えました。


一時期は、「頑張ればきっと道が開ける」と信じていましたが、何度も挫折を味わううちに、そんな希望も次第に薄れていきました。自分を励ます言葉も見つからなくなり、心の中はただ暗い闇に覆われていきました。「自分は何をやってもダメなのかもしれない」「努力するだけ無駄なのではないか」という思いが、私の心に深く根付き、前に進む力を奪っていきました。


夢が崩れ去ったとき、私の中に残ったのは、自己否定と虚無感でした。社会に自分の居場所がないという感覚がますます強くなり、自分をどこにも持っていくことができないという無力感が心を支配しました。どんな未来も描けない状態で、ただその日をやり過ごすことしかできなくなり、自分が次第に抜け殻のようになっていくのを感じていました。


この絶望感とともに過ごす日々は、私にとって耐えがたいものでしたが、どこにも逃げ場がないと感じていました。私が抱いていた夢や希望は、ひとつひとつ剥がれ落ち、何も残らないような感覚が続いたのです。周りの人々が次々と未来に向かって進んでいく中で、自分だけが取り残されているような孤独と絶望が、心の奥深くに重く沈み続けました。


今振り返っても、あの頃の私は完全に希望を失い、自分には何もできないと信じ込んでいたように思います。この経験は、今でも私の中に影を落としており、前に進もうとするたびに過去の痛みがついて回るのです。夢や希望が崩れたことで、私は自分自身の価値も見失い、それを再び取り戻すには長い時間と大きな努力が必要だったのです。

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