第15話 二人の少女
少女らは底なしの
それは過去の出来事が関係していた。
それはいつか語るとしよう。by 作者
pv1000達成感謝感謝!
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二人に挟まれ、カフェに連行されてしまうまでにはこんなことがあった。
優勝後に、
「「このあと時間空いてます(る)?」」
汐常さんと久遠さんに同時に話しかけられた。
そこで考えた。
(確かに美人によられるのは嬉しいけど、この後用事あるし…)
そんなことを考えていると、
「行こ?」
久遠さんに腕を掴まれ、反対側は汐常さんにホールドされてしまった。
そんなこんなで現在。
「どうしてそんなに強いの?」
汐常さんが質問してきた。
自己紹介の時になぜか隠してしまったが、権能のことを言ってもいいだろうと判断し、喋ろうとすると、
『権能を持つ者の効果により特定の内容に対し"沈黙"が付与されました。』
喋れなかった。
なので、
「いいスキルがあるんだよ。」
とだけ言った。詳しい内容でなければ"沈黙"に抵触しないらしい。
「なるほど。あっ、失礼だったよね?」
この世界では相手のスキルの詮索があまりいいとされない。
この前、勝手に汐常さんのステータスを見たが鑑定のスキルを使っていたらバレていたし、犯罪だっただろう。フギンはスキルじゃないので◯的な屁理屈を頭の中で立てていると、
「明日の放課後、話したいことがある。」
終始、何かに納得していない顔をしていた久遠さんが話しかけてきた。彼女の言葉に頷くと席を立ち上がり帰っていった。
久遠さんが帰っているのを見て思い出したが、今日は姉が帰ってくるので急いで帰らなければいけなかった。
「ごめん、俺も帰らないと!」
そんなことを言うと
「えっちょっと待って!まだ話したいことが…」
俺の姉は少々ブラコンが過ぎるので家に俺がいないとなると後が大変だ。
みんなが頼んだ飲み物の分、お金をおき急いで帰った。
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