第139話 青写真
現時点の日本とゲート付近のダンジョンマスターの最前線に到着すると、ちょうどゲート付近のダンジョンマスターが日本への侵攻を再開していたので、ちょっと参戦して奥に切り込んでから戦線離脱しゲートを通過というクソムーブをかました。
案外ゲート付近のダンジョンマスターが強力というか何処かから融資を受けているというか。まあ今の日本では貴重な侵攻派のダンジョンだし、やる気ある奴はこの前線に集められているから日本側もここが貴重なレベリングポイントではある。それはそうと死人が出ているのは良いのか日本政府。いやまあ殺し合いしているわけだから死人が出るのは仕方ないのかもしれないけど。
一応助力はしたし、何体かモンスターは狩ったから今回の周辺への侵攻はゲート付近のダンジョンマスターにとって赤字だっただろう。今後はどう動いていくのかな。大人しくなるとは思えないけど、もう異世界側は無理だと悟ってそうだ。
「……いやあのゲーム風に統治したいのはわかるのじゃが、この技術ツリーはなんじゃ」
「あったらいいなの青写真。
まあ一応難易度順には並んでいると思う
「最後の『記憶の消去』『記憶の保管』『記憶の復元』が目標ではあるんじゃな。
……そう言えば最初の頃も似たようなこと言っておったのじゃ」
「化学技術方面でそこら辺を攻めるよりも魔法技術の方が適してそうだとは思う。まあ気長にやっていいよ。たぶん自分が箱庭作っている間はあのリセット起きないだろうし」
「……条件に見当ついたのかの?」
「勇者からの情報で大体は。2周前も3周前も異世界側の方が荒廃していたっぽいのがポイントかな」
領地は基本的にモンスター達に回させるけど、基本的に腐敗しないから国としては余力が出来てくるはず。その余力を使って作りたいのが研究機関であり、その研究機関で研究していく技術を一纏めにしたものをテンコに渡す。
最初はライターのようなものから、魔道機関車のようなものの開発へと移行させ、空飛ぶ船や天候操作などの魔法が詰まった、ゲームで言う技術ツリーのようなものだ。その中に『意識を失わせる魔法』や『意識を回復させる魔法』から始まる記憶関係の技術も盛り込んだ。
あとはやけに森林地帯が多いからうまく切り開いて、最低限王都とパイロープの街は鉄道で結びたい。テトラ王国の人口、ほとんど王都周辺に固まっているしパイロープの街から南はスカスカだからなぁ。
「国の研究機関、というものはわかりますがそんなに大規模に出来るものですか……?」
「まあまずは純粋な魔法使い集めの時間になるな。
財政的には軍を解散するから基本的に余裕。退役軍人は警察やらせるし」
「……近衛兵もわずかな数の護衛を残して解散するとなると、本格的に防衛はイツキさんのモンスター頼りになりますね」
新国家の名前は考え中だけど大きく変わったら国民からの反発も強くなるだろうしテトラ第二王国とかそこら辺にする予定。首都はここパイロープの街に遷都するとして、やるべき事は山積みだ。まだ避難地区とかキャンプ生活続けている人もいるしな。日本じゃないから避難民全員の仮住まいすら数ヶ月間かかるのはしかたないんだが。
まあこれからは軍属だった人間を建築業に回せるし、力作業用の人型モンスターも増やす予定だから作業ペースは格段に上がるだろう。日本からの入国に関しては厳格に手荷物検査をする方向で、カメラの類の没収と金や銀の流出には気を付けるか。スマホ持ち込みを不可にしようかな。
……今の日本に、旅行が出来るぐらいに余裕がある人ってどれぐらいいるかなぁ。ダンジョンから遠い地域だと普通に遠出出来るぐらいには生活変わってないし、インフラが生きているのは大きいか。ただまあゲートの入り口に侵攻派のダンジョンマスターが発生して、暴れまわっているのは大きい。あれのお陰で当分は日本人が来れないし、今テトラ王国内にいる日本人は上手いこと帰してしまおう。
「いや、テトラ王国内に居た日本人は全員帰ろうとしたのじゃが、ゲート入り口のダンジョンマスターが殺しているのじゃ」
「ああ、そういえば待ち伏せしていたから非戦闘民なら確殺されるわな。
戦える面子はそもそもゲート付近の攻防で全員死んでいるから今テトラ王国内に日本人は居ないし、しばらくは日本人が来れないって大きいなこれ」
「……ゲート入り口のダンジョンマスターの規模的に、最後の勇者が返って来るまで塞ぎそうじゃな」
「じゃあ当分は安泰か。3ヶ月ぐらいは内政出来そうなのありがたい」
と思ったら、現状テトラ王国内に日本人はいなさそうということが分かったので、ややこしいことを言って来る奴は居ないということだな。じゃあ残る課題は新体制への反対派の削除と王都西のダンジョン群ぐらいか。あそこは上手いこと柵か何かで囲んで、その範囲から出ないように脅すしかないかな。
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