※本コラムは一部ネタバレを含みます。

ネタバレアレルギーをお持ちの方は

https://kakuyomu.jp/works/16818093079229091805/episodes/16818093079229095161

こちらから本編をお読みください。

　では改めて野々宮可憐さん、優勝おめでとうございます！！

　早速【空の屋上】の紹介になるのですが、もうとにかく青春なんですよ！　アオハルなんですよ！！　生徒会役員を務める主人公はヒロインである先輩に恋しています。しかし、訳あって2人は屋上でしか会うことができません。それでも主人公は雨にも負けず真夏の日差しにも負けず、毎日先輩に会いに行くんですよね。

　健気やなぁ～。

　しかし、この2人だけの時間には終わりが近づいていました。進路に悩み、先輩を知る先生から衝撃の事実を告げられ、主人公に思いを寄せる同級生から告白され……。そして、2人が屋上で合うことができる最後の日。そこに先輩の姿はありませんでした。ここからラストまでの展開がとにかくすごくて。ぜひ、本編を読んで確かめて欲しいと思います。

　それと、後から気づいたんですがタイトルである【空の屋上】。これは「空が自由に見渡せる屋上」と、「空っぽになった屋上」のダブルミーニングなんですよ！！　作者は絶対に狙ってやってます。脱帽です。鳥肌立ちました。

　そんな感じで読後感も素晴らしく、まるで一本の映画を見終えたような満足感でした。野々宮さん、あんた天才だよ。

　今回紹介した作品以外にも独創的で面白い作品をいくつか見つけることができ、私にとってもこの企画は有意義なものになりました。これも参加して下さった皆様のおかげです。次回の開催はまだいつになるか分かりませんが、今回のように皆さまと盛り上げることができたらいいなぁ、と思っております。では、また。