ある友人の詩集
魚pH
はじめに
まず初めに、この詩集は私による作品ではないことをことわっておかなければならない。
ここで公開する詩はすべて私の友人が書いたものだ。正確には私の友人が書いたものを私が翻訳したものである。
その友人……仮にJとしよう……Jは作品を世に出すことにあまり積極的ではなかった。だからJは書いたものを公募等に出しもせず、ネット上で公開もしていない。
私はJのファンであり、日頃からJの素晴らしい作品を世に出すように説得していたのだが、毎度すげなく断られていた。
しかしこの度それが限定的に許されることになった。Jの作品の中にはドイツ語や英語で書かれたものがある。それらを私が日本語に翻訳したものであれば、ここで公開しても良いと許可を得た。
なぜそれなら良いのか?理屈を聞いても明確には答えてくれなかった。まあJはそういう人なのだ。
私は語学にそれほど堪能でないが、責任を持ってJの作品を訳し、Jの思索の痕跡が誰かの目に触れる可能性を作り出したいと考えている。
私の翻訳に関して、Jは一切のレビューを行っていない。私はもちろん翻訳がJの意図から外れていないか気にして、言葉選びや台詞回しについて確認を取ろうとしたが、Jは一切関与したがらなかった。
公開するならすべては翻訳する私の言葉で紡いでくれ、ということなのだろう。
だから、この詩集はJと私の共同制作である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます