崩れ落ちて、脱走。柊美月

沼津平成

第1話

 美月が脱走した。穏やかなF街から、美月がいなくなった。燃え盛る炎の中を美月は進んでいた。美呼吸は冷たさと熱さで変なものになっている。

「崩れ落ちて、あの塔!」

 そう祈ると塔が消えていた。目を覚ますと、ベッドの上。

「私、夢を見ていたのね」

 遠くから「美月を探している」という声が追いかけてきた。

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崩れ落ちて、脱走。柊美月 沼津平成 @Numadu-StickmanNovel

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