第6話 森の奥へ

 夜が明けて森が明るさに包まれると、俺は出発の準備を始めた。

 火を起こして食事を済ませ、ナイフ代わりとなる石を研ぐ。

 時折、ワニもどきがこちらの様子を伺っているのが分かったが、火のせいなのか襲ってくる事は無かった。


 靴や武器の点検をしながらあれこれと忙しく動き回っていると、ふと足の痛みが無くなっている事に気付いた。昨日、裸足で森の中を走り回って傷だらけになったはずだが、すっかり塞がっていた。


 胸の傷も同様で、こっちは痕すら無くなっていた。尋常ではない回復速度に、やはりこの体は普通ではないと思った。

 しかし、これは非常にありがたい能力だ。


 準備が整ったので、気持ちを強く持って森の中へと入って行く。

 葉っぱと蔓で作った腰蓑とポシェット、イタチもどきの毛皮のふんどしと木の枝で作ったサンダルを身に着けて、原始人さながらの格好だ。


 武器は粗末な槍と石のナイフ、ワニもどきの尻尾の鞭と投石用の石ころだ。

 なんとも心許ないが、取り敢えずはこれでやっていくしかない。


 森に入った途端に、日差しが殆ど遮られて薄暗くなった。濃密な樹々の香りが鼻腔を刺激する。ギャーギャーと喚きたてる獣や鳥の鳴き声が煩いくらいに遠くで響き渡っている。


 足元は膝近くまで草が生い茂っているので濡れて鬱陶しく、堆積した枝葉が朝露に濡れてブヨブヨしていて歩きにくい。しかも、日本では見た事が無いような大きな虫が飛んだり地面を這っていたりする。手つかずの原始の森がどこまでも広がっている。


 10mも進まないのに、早速森の洗礼を受けた。

 半裸のために剥き出しとなっている上半身や脛が、歩く度に葉っぱや枝に擦れて傷ついていく。小さな擦り傷だが、血が滲んでくる。


 この体は身体能力が高いが、元々は服を着て生活していたのだろう。裸で暮らす原住民のように肌が森の活動に慣れていないようだ。傷口がかぶれて痒くなってきた。

 俺は上半身や脛に大きめの葉っぱを張り付けて、プロテクター代わりにする。それでかぶれるようなら、葉っぱを取り替えながら試していくしかない。


 それと、1m程の細長い枝を使って蜘蛛の巣を払いながら進んでいく。人間の背丈以上の蜘蛛の巣が当たり前で、至る所に張られている。蜘蛛自体も足を含めると30cm以上あって、どんな毒を持っているか分かったもんじゃない。

 たまに枝では払えない強靭な蜘蛛の巣があるので、その場合は避けて通るしかない。


 原始の森がこれほどまでに厳しいとは思わなかった。

 日本の森だと大概は人の手が入り植林された場所が殆どなので、それなりに道や踏み代があって歩くのが比較的楽だ。そういった意味で、本当の原生林は少ない。 それに登山者やハイカーの人口が多いので、どこかしらに人間が作った形跡が感じられるのだが、ここにはそういった気配が全く無い。


 しかも、ここには日本では感じる事の出来なかった殺意や憎悪、敵愾心に満ちた気が至る所に感じられた。なんというか、プレッシャーのようなものを掛けられている気がする。人間を拒絶しているといってもいい位だ。


 しかし、進むしか俺に選択肢は無かった。

 宛ては無いが、ここにじっとしていても何の解決にもならない。歩みはのろくても、気を配りながら一歩一歩進んで行くしかない。


 後、迷った時の用心のために、太い樹の幹に槍で傷を付けながら歩を進めた。

 日本での山歩きの経験から、方向を見失って同じ所をグルグルと回った事があり、それを避けるためだ。日本では道標に樹の枝にピンクのリボンが縛り付けられている事が多いが、ここにそんな物は一切ありはしない。



 森の奥へ進むにつれて、時折ヒルのようなものが落ちてきて、体に張り付いて血を吸ってくる。慌てて手で払い除けるが、次々と落ちて来るので切りが無かった。

 幸いなのは毒が無い事だろうか、血は吸われるが痒み以外に痛みが走ったり変色して腫れるような事は無かった。


 鬱陶しくてしょうがないので、落ちて来るヒルを観察しながらなんとか避けられないものかと考えた。

 俺の頭上に落ちてくる1匹のヒルを見ながら"あっち行け!"と《念》じてみた。すると、落ちてきたヒルが俺の頭上30cm程の所で弾かれるようにコースを変えて地面に落ちた。


 やった!

 思わずガッツポーズをとった。


 黒豹もどきが俺の投石を《念動力》のようなもので躱していたのを思い出して、俺も出来るかなと思ったのだが、意外とアッサリ出来てしまった。

 何度か試してみて、注意していると100%躱せるようになった。


 これで大分歩くのが楽にはなったが、出来るなら見ていなくても自然とヒルを避けられるようになればありがたい。

 いろいろと試行錯誤を繰り返しながら試していると、半分くらいの確率で避けられるようになり、歩き続けるうちに慣れてきたのか、かなり避けられるようになっていった。


 しかし、目の前に大きな蜘蛛の巣があったりして意識を逸らされると、効果は無くなってヒルに食いつかれた。避けるための意識を保ち続けるのが重要だ。


 ヒルの問題がある程度解決したと思ったら、今度は蜂だ。

 10匹ほどの蜂が群れながら飛んで向かってくる。1匹の大きさが握りこぶし程もあるので恐ろしいし、見た目的にも気持ち悪くて仕方がない。


 蜂は下手に殺したりすると仲間を呼び寄せそうなので、出来れば戦いたくはない。なので、攻撃を避けるように強力に《念》じた。

 その甲斐あって、迫ってくる蜂は俺に接触する直前で弾かれていった。

 何度か攻撃を繰り返すが俺に触る事も出来ないので、諦めて飛んで行ってしまった。


 ホッとしたが、後頭部がヒリヒリと痛みだした。

 ヒルに刺されたと思ったが、そうではなく、項の奥から痛みを感じる。

 これは何かの兆候だろうか?


 ふと、イタチもどきの毛皮を剥ぎ取った時にあった、宝石のような石を思い出した。あれはちょうど項の奥にあり、俺の痛みを感じる部分と同じだ。

 もしかして、俺の体にもあんな石が埋もれているのだろうか?

 手で触ってみてもそんな硬い感触はない。


 なので単なる偶然だろうと思った。


 しかし、何度も思うが、この体は本当に凄い。運動能力が優れているだけではなくて、《念動力》まで使えるのだ。

 実際に使ってみて解ったのだが、元々この体が使い方を覚えている、そんな感じがする。気のせいかもしれないが、こういう風に《念》じればこうなるというのが解るような気がするのだ。


 という事は、やはり元々は誰かの体だったのだろうか?

 それともそういう風に作られた?


 俺を襲ってきた獣を見る限り、超能力はこの世界の動物に先天的に備わっている能力だと思える。だとするなら、この世界は《念動力》が当たり前のせかいなのかもしれない。

 確証は無いが、今俺が生き延びるために有利な能力なのは確かだ。


 試しに地面に落ちている小石に《念》じると、小石はふわっと浮き上がり、そのまま上昇して手の中に収まった。

 おおおっっっ!!!

 凄い。凄すぎる!


 手に収まった石に《念》を送って色々と動かしてみる。

 空中で輪を描くように動かしてみたり、カーブを描くように飛ばしてみたりと、かなり思ったとおりに操る事が出来た。

 が、急角度で曲げたりジグザグに飛ばすような複雑な動きは出来ないようだ。


 どのくらい離れて操れるのか試してみたが、《念動力》だけだと大体20〜30m位が限界のようだ。

 地面と平行に飛ばそうと思っても、途中から重力に負けて段々と落ちて行く。

 腕の力で石を投げてから《念》を送ると、急なカーブは描けないが、スライドさせながら軌道を変える事は出来るようだ。


 当然ながら、石が大きくなって重量が増すと《念動力》の効果も落ちていく。

 しかし、あの熊は1トン近くはあると思われる自分の体をスライドさせていた。

 俺も訓練次第では空中で自在に自分の体を操れるようになるような気がした。そう思うと、ワクワクする気持ちが沸き起こってきて、気分が跳ね上がった。


 そういえば子供の頃に超能力ブームが巻き起こった事があった。

 ユ○・○ラーを筆頭に超能力でスプーンを曲げる、自称超能力者が何人もテレビに出て全国のお茶の間を沸かした。


 俺も子供心に夢中になって一緒にスプーンを撫でたものだ。

 当然、曲がりはしなかったが。


 実際のところ、殆ど全員がインチキでエセ超能力者だった。

 スプーンを撫でたり、後ろを向いてスプーンを投げると曲がるなんて、今にして思えば胡散臭い事この上なく、手を離した状態でスプーンを曲げた者はいなかった。


 しかし、今の俺はスプーンはどうか分からないが、箸ほどの太さの小枝なら手を使わずに折る事が出来る。これは完全に《念動力》やサイコキネシスと呼ばれる超能力だ。


 試しに体をジャンプさせて念を掛けてみた。

 さすがに体はスライドしなかった。

 しかも、後頭部の痛みが増して、刺すような痛みになった。おまけに吐き気まで覚えた。目眩がしてその場に蹲ってしまった。

 どうやら俺にはまだ軽いものがせいぜいで、重いものはかなり神経に負担がかかるようだ。《念動力》を使う際には注意が必要だ。


 頭痛と目眩でテンションが下がり、嫌な事に気づいた。

 この超能力は自分だけが使えるならチート能力として無双も出来るだろうが、他の人間も当たり前に使えると考えた方が良いだろう。

 現に野生動物たちは俺以上に使いこなしている。


 今のところ、大型の動物ほど《念動力》は発達しているように見える。が、これはとてもヤバいと思う。

 もし象並みの大きさの動物が《念動力》を自在に使いこなしたら、とてもじゃないが大型の銃でもない限り太刀打ちできない。

 今後は、大型の動物は基本的に《念動力》を当たり前に使えると考えた方がいいだろう。




             ☆   ☆   ☆




 少しずつ森の歩き方に慣れて来た頃、俺を追いかける獣の気配がした。

 なんとなくだが、突き刺さるようなプレッシャーを感じる。項の奥がヒリヒリと疼くような感覚が走る。


 立ち止まってプレッシャーを掛けてくる方向に注意を向けると、姿は見えないが草をかき分ける音が微かに聞こえる。

 どうやら1匹ではなく何匹かが群れているようだ。


 まだ正体が分からないので、俺は走って距離を取る事にした。

 俺が走り出すと獣たちも走り出した。獣は四つ足の動物のようで、さすがに向こうの方が足が速く、距離が詰まってきた。


 俺は特に太い樹を見つけると飛び上がって枝を伝い、10m程の高さの枝の上を目指した。10kg程の槍を持って片手で枝を掴むが、片手懸垂の形で楽々と体が持ち上がる。


 俺はほぼ水平に伸びた枝の上に陣取った。枝の太さは50cm以上あり、俺が立ってもびくともしない。

 太い樹は周囲の栄養分を吸い取る為か、そこだけ木々の密集率が落ちて周りは広場になっている。ここなら隣の樹を伝って襲ってくる事も無いだろう。


 追いついた獣たちは樹を取り囲むように陣取った。数は5匹だ。

 獣はなんとなくだが、リカオンに似ているような気がした。最初は狐かと思ったが、まだら模様の毛皮と丸い大きな耳が特徴的なので、何となくテレビか何かで見覚えがあった。


 確かアフリカのサバンナに生息していて、狩りが得意で成功率が極めて高いというのをぼんやりと覚えていた。

 体長は1m前後だと思ったが、こいつらは2m近くあり、凶悪な牙を上下2本ずつ生やしている。見た目が似ているというだけで、もはや別の生き物だ。

 今にも襲い掛かってくる感じで、唸り声をあげて俺を威嚇している。


 1匹がジャンプして迫ってきた。

 俺のいる場所は地上から10m以上はあるのに、足元ぎりぎりまで迫り前足を振って爪で引っ掻こうとした。

 とんでもないジャンプ力だ!


 俺はそんなに跳べない。明らかに俺以上の身体能力を持っている。

 しかし、ジャンプの頂点に到達した時にはスピードは0になるので格好の的だ。


 俺は持っていた槍をリカオンもどきに突き立てた。

 口から突き刺さった槍は、喉を貫通して体の半分位まで埋まっていった。多分、胃袋も突き破って内臓をズタズタに切り裂いただろう。


 リカオンもどきは目を見開き俺を凝視したまま、槍が抜けた口から血を吐き出しながら落ちていった。

 地面に落ちたリカオンもどきはそのまま動かなくなった。

 俺は槍の穂先が抜け落ちなかった事に安堵した。


 他の4匹は死んだ仲間を見た後、俺に憎悪のこもった目を向けて思い切り吠えた。凄いプレッシャーが俺に圧し掛かってきた。

 4匹は同時にジャンプして、枝を蹴りながらそれぞれ別のルートを辿って襲い掛かって来る。

 ほぼ真下から迫って来た奴に、俺はさっきと同じように槍を突き下ろしたが、そいつの目が光ると空中で体をスライドさせて避けた。


「チッ!」


 俺は咄嗟にそいつがスライドした方へ槍を横薙ぎにして、そいつの体を弾き飛ばした。

 弾き飛んだ奴から目線を外して、次に迫ってくる奴にゴルフボールほどの石をポシェットから取り出して投げつけた。


 腕の力だけで投げたが、そいつの額に当たった石はコーーーンという良い音を響かせた。そいつの目も光りかけたが、距離が近すぎて回避出来なかった。


 投石の威力が足りなくて、そいつは大したダメージを追わなかったようだが、バランスを崩したまま頭から地面に落ちた。

 グシャリと潰れる音と同時にボキリという音を響かせた。どうやら首の骨を折ったようだ。


 残りの2匹は木登りが苦手なのか、少し時間をおいて俺に迫って来た。

 俺はジャンプしてさらに上の枝へと乗り移った。

 追いかけようとした2匹だが、1匹は上手く枝を捉えられずに足を滑らして落ちていった。

 が、着地は上手く出来たみたいだ。


 残った1匹は枝を蹴って俺に襲い掛かってきたが、俺がギリギリで避けると爪と牙が空を切り、そのまま体が宙を泳いだ。

 しかし、そいつは体をスライドさせて後ろ足で俺の右腕を引っ掻いた。腕の皮膚が裂けて血が吹き出し、危うく槍を手放しそうになった。


 俺は痛みを堪えて槍を思い切り振り下ろし、そいつの体に叩き付けた。

 ばきっ!


「ギャンっ!」


 背骨が折れる音がして、そいつは勢いよく地面に叩き付けられた。

 グシャッという音と共に体が一度大きく震えて、そこから動かなかった。


 残りは跳ね飛ばされた奴と足を滑らした奴だ。

 奴らはピンピンしているが、戦意は幾らか削がれたようだ。しかし、それでも逃げようとはせず、唸り声をあげながら俺を睨みつけた。


 出血で槍が滑るので、俺は槍を木の枝に刺して固定すると、空いた両手に石を持った。利き腕の右手にはゴルフボールほどの石を2つ、左手には小指の先ほどの小石を6つ程だ。


 リカオンもどきに狙いをつけると、左手で指弾を連続で放った。

《当たれ!》と念を送ると、3つずつの小石が次々とリカオンモドキたちの体に当たった。


 バチ!バチ!バチ!

 予備動作の無い最小限の指の動きのせいで、リカオンモドキは予測が出来ずにモロに食らった。

 といっても、威力は小さいのでダメージはほとんどない。


 それでも奴らを怒らせるには十分だったようで、我を忘れて怒り狂いながら真直ぐにジャンプして迫って来た。

 しかし、最初の時より更に上にいる俺には届かない。狙い通りだ。


 俺は2匹のリカオンモドキに思い切り右手に持った石を連続して投げた。

 1匹は眉間を砕かれて脳を破壊され、もう1匹は開けた大口から喉を突き抜けて内臓へと食い込んでいった。

 目が光った時には既に遅かった。2匹はそのまま落下して地面に叩き付けられて死んだ。


 暫く樹の上から様子を伺ったが、5匹とも動く様子が無いので、俺は緊張を解いて軽く息を吐き出した。

 まったく、とんでもないな。


 武器が無かったらあんなのを5匹も相手にできなかった。つくづく武器を用意しておいて良かったと思う。備えあれば憂いなしだ。

 もっとも、今の俺は幾ら備えがあっても憂い事ばかりだけどな。


 だけど、何故こんなにも戦えるのか不思議だった。

 戦いとはほとんど無縁の世界で生きてきて、俺は喧嘩すらまともにした事が無い。せいぜいが、子供の頃流行ったブ〇ース・〇ーに憧れて1年ほど空手を習った程度だ。

 やはり、この体が戦いを覚えているというか、戦い方を知っている感じだ。


 俺は地面に降り立つと、蔓を集めて腕を縛り止血をした。

 出来る限り石を回収して、それが終わると槍の補強をした。やはり少し緩んで穂先がグラグラしていた。靴も同様だ。出来る範囲で補強する。


 ついでに何かの役に立つだろうと、リカオンもどきの牙を折って手に入れた。さすがに手では折れなかったので、大きめの石を探してぶっ叩いて折った。牙は10cm程の長さがあり、根元の太さは2cm位あった。とりあえずは4本をポシェットに入れた。


 が、草で作ったポシェットも今の戦いで壊れかけていた。応急処置をしたが、出来れば毛皮で丈夫な物を作りたい。

 俺はリカオンもどきの毛皮を剥ぎ取る事にした。やはり身を護るためにも服の代わりは必要だ。森を走った事で枝や葉っぱに擦れて全身に擦り傷ができていた。

 兎に角、原始の森は厄介で危険だ。


 まだ森へ入って左程でもないというのに、俺は本当に生き延びられるのか不安になった。

 弱気になった心を"頑張れ、頑張れ"と励ます。

 サラリーマン時代にも、死にたいと思うようなミスや事件を何度も経験した。そんな時は弱気にならずに立ち向かえと、自分を励まして乗り切ってきた。


 今回も、きっと何とかなるはずだ。

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