第11話 呪いではなくグルテンフリーダイエット


 負荷テストをして、少量なら食べてもいきなり死んだりはしないと自信がついたことは、将来を悲観して、真っ黒に病んだ私の心を明るくしてくれました。

 

 

 ただし、当たればアナフィラキシー《命の危険》ですから、相変わらず小麦除去を続けた方が良い状態ではあるので、パンやうどんやラーメン、パスタを一食分全部平らげることはNGです。

 

 食べたいのはやまやまですが、自分の命の方が大切です。



 なので、マインドを変えました。




 そう、私は今『グルテンフリーダイエット』をしてるんだ! と。



  

 すでに負荷テストまでの4か月程度で6キロほど体重が減りました。


 それはそうです。小麦だけでなく食べること自体が怖かったから。

 でも、これからはそこまでの恐怖心はないけれど、小麦やグルテンを取らないだけでどのくらい減るのか興味が出てきました。


 しかも、当時私は標準体重よりも13キロもオーバーしたおデブちゃんでした。

 

 そして、どんなダイエットをしても痩せませんでした。


 

 私は、不本意ながら減った体重を勢いに、グルテンフリーダイエットを決意します。


 だって、するしかないんですもん。



 毎食、米飯です。



 そして、お菓子は小麦の入っていないものを厳選します。



 今まで食べていた、ケーキやクッキー、パイもシュークリームも食べられません。

 

 それすらも、ダイエットの試練だと思えば少し気が楽になりました。

 これは、人生においてもう小麦を一生食べられないという『呪い』ではなく、私がダイエットのために選択している『手段』なのだと思うことで、向上心に変わりました。

 

 


 ――― 結果、2年で15キロの減量に成功しました。


(今はちょびっとリバウンドしましたが、普通体重圏にいます)


 でも、やったことはシンプルなことで、パン食を米飯に切り替えたということ。


 これが最大の効果を生んだのだと思います。


 三食白米を食べる。


 簡単にその辺で買い食いをすることもできませんから、糖質制限などいわずに毎食しっかり白米を食べていました。


 

 あとは、お菓子を選ぶこと。

 小麦のお菓子は食べられません。


 ハンナ先生は『お誕生日にケーキを食べるくらいは大丈夫ですよ?』とはいってくれたのですが、さすがに病院でないところでケーキを食べる勇気はなく……。


 小麦のお菓子を避けると必然的に、焼き菓子は食べられません。

 そして、バターや生クリームの少ないお菓子にたどり着きます。

 それでも甘くてカロリーの高い物はあるんですけどね。


 チョコとようかんとプリン。そしてポテチです。


 これらのお菓子、お世辞にもカロリーが低いとはいえませんが、それでもケーキやクッキーよりはカロリーが少なく、そして毎日食べたり、量を食べたりはなかなかできないんですね。


 満足感を得やすいお菓子といえます。

 



 これだけ聞くと私のように一生グルテンフリーダイエットは無理でも、短期間ならやってみようと思いませんか?


 物は試しに、三カ月くらいやってみると効果を実感できると思います。


 パン食を米飯に切り替えるだけでも、だいぶ違うと思いますよ?

 

 

 

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