第7話 外事警察2025:影と裂け目
出版社の過労死事件を追っていた公安部外事第4課の住本健司は、陰謀の背後に潜むさらに深い闇を知ることになる。その闇には公安内部で暗躍する影の組織が関わっていた。住本が真実に近づく中、公安内部で内部分裂が発生し、信頼していた部下たちにも疑念の目が向けられる。
登場人物
桐谷勇介(津田寛治)
公安部外事第1課のベテラン捜査員で、住本のかつての同僚。過去の任務で負った傷跡を隠し、表向きは住本の味方だが、実は影の組織「影武者」に属し、住本の捜査を妨害しようと暗躍する。
石黒悠(伊藤英明)
元公安の特殊部隊員であり、「影武者」のメンバー。住本の動きを把握し、秘密裏に地雷のような罠を仕掛け、住本とその周囲を徐々に追い詰める。彼もまた、かつての任務で大きな傷を負い、復讐心に駆られている。
結城志保(戸田恵梨香)
公安部の若手捜査官で、住本の唯一の信頼できる部下。しかし、彼女の正体は影武者のメンバーにして影武者のリーダー桐谷に幼い頃から仕込まれたスパイだった。住本への揺れ動く感情を抱えながらも、自らの使命と葛藤する。
物語の展開
住本は、出版社事件の捜査を続ける中で公安内部に潜む影の組織「影武者」の存在に気づき始める。影武者は、公安や警察の内部に潜り込み、都合の悪い情報を抹消し、意図的に内部抗争を引き起こすことで組織の分裂を図ることを目的としていた。
影武者の正体を暴こうとする住本に対し、桐谷は影で彼を監視しながら情報操作を行い、住本の調査に妨害を加えていく。そして、桐谷の指示を受けた石黒は、住本の周囲に巧妙に罠を張り巡らせ、住本が一歩踏み込むたびに危険な状況に陥るよう仕向ける。
志保の葛藤と決意
結城志保は、自らの任務に忠実でありながら、住本との時間の中で彼の人間性に触れ、次第に心を揺さぶられていく。影武者としての使命を果たすために住本を裏切るべきか、それとも自分自身の信じる正義を貫くべきかという葛藤が、彼女の心を深く蝕んでいた。
一方、住本は志保の異変に気づき、彼女の中に潜む裏の顔に疑念を抱き始める。自分が追い求める真実と、彼女が抱える秘密が絡み合い、やがて住本は志保が影武者に属するスパイであることに気づく。しかし、彼はあえてその事実を追及せず、志保が自らの意思で答えを見つけるのを待つことにした。
激しい対決と破滅の地雷
ついに住本は影武者のメンバーである桐谷と石黒に対峙する場面に突入する。石黒は過去に公安から見捨てられた経験を恨み、復讐心から地雷の罠を仕掛け、住本を窮地に追い込む。住本と石黒の激しい戦いが展開され、互いに深い傷を負う。
一方で桐谷は、冷静に住本を追い詰めるが、志保の裏切りによって計画が狂わされる。志保は、最後の瞬間に住本を守るため、自らの命を賭して影武者の任務から離反し、住本を救う選択をする。住本はその決意を胸に、桐谷を含む影武者との最後の対決に臨む。
エピローグ
影武者の陰謀が明らかになり、公安内部の腐敗と影武者の分裂が露呈することで、一連の事件はようやく幕を下ろす。志保の自己犠牲により、住本は彼女にかけられた裏切りの疑念を胸に秘めながらも、彼女の正義を尊重するのだった。
公安部外事第4課に平穏が戻るとともに、住本は影武者の残党がまだどこかに潜んでいる可能性を察知し、今後も自らの信念を貫き続けることを決意するのであった。
妄想ドラマ⑧ 鷹山トシキ @1982
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