第16話 虚偽の報告書で歪む日本の技術力

先日、カイロスのロケット2号機が打ち上げに失敗して、ぼくは、アナグラムのようにイカロスの逸話を彷彿とさせるように仕組まれていることに気付いて、不信感を拭えなかった。

ロケット燃料の噴き出し口、即ちノズル部分に不具合があったと報じられたけれど、本当は、コンピューター制御の基本部分であるソフトウェアに異常があったとも発表され、およそ、ぼくの勘では、最新テクノロジーは全てソフトウェアに異常を抱えていたと考えている。

むしろ、トヨタが、フランスのルマンというレースで勝ち続けられたのは、コンピューター制御で、しかも、ソフトウェアが強かったためである。

私情を挟むのはよくないけれど、ぼくの家では、最大手のメーカー商品のスチームオーブンレンジが修理しても壊れるのを繰り返すので下取りに出してしまったけれど、明らかにソフトウェアに異常を抱えていた。また、ターンテーブルをカットするために、温度センサー重視に切り替えたが、加熱処理にムラがあるなど、設計そのものに邪念が入り込んでいる。

具体的に言及すれば、接触部の液晶にタッチパネルを採用したのが、そもそもの失敗であったと分析できるが、それは耐久性能が著しく損なわれる部分のケアがまったく省みられなかったことを考えると、経営陣の判断が加わっていたことを念頭に置かざるを得ない。

なぜなら、電磁気で加熱するタイプのスチームオーブンレンジにとって、コンピューター制御は、水と油だからである。たとえば、ビデオテープやカセットテープなどの磁気テープの近くに、電磁調理器を置くと、記録が消えるのと同じで、コンピューターのソフトウェアに不具合が起きない道理はない。

このような基本的なロジックに技術屋が気付かないはずはないわけで、間抜けな経営的なテコ入れがあったと考えざるを得ない。

ここまで、憂さ晴らしに書いたわけではなくて、これと似た構造の社会問題があって、そのものずばり、リニア問題である。

http://www.nbbk.sakura.ne.jp/npp/2017-nov/index.html

色々と調べていくと、リニアモーターカーで、中国に遅れを取ったのは、ドイツの技術力を経済的に解決しただけであって、漢民族と日本人の対立に何の関係もなかった。中国は、ドイツのトランスラピット社の方式を採用して成功裏に終わったのであり、未だに、超電導現象に魅入られて、リニア事業が利権と化すことで、半世紀のあいだ開通できずにいるのは、馬鹿げたことである。しかも、超電導という語句は、理化学研究所の誤字だった可能性まで浮かび上がっている。正確には、超伝導ということで、しかし、個人的に、これはこれで構わないと思っている。

そこで問題の核心に入っていくけれど、新幹線は開通できたのに、なぜ、リニアは開通に至れないのかというと、どうしても直線的に工事しなければならないからであり、新幹線はトンネル工事を避けて、ルートエリアを描いている。

では、どうして、リニアも同様にできなかったかというと、超電導現象は、曲線的なルート工事を受け入れることができないからだ。そうであれば、反論するようだが、ドイツのトランスラピット方式は、曲線的なルートを受け入れられるかというと、勿論、得意としている!

だとすれば、この超電導現象が、越すに越されぬ大井川の名の下で、静岡県知事と共に、およそ富士山の麓で、オウムが、ホトトギスのように鳴かなければならないかといえば、簡単である。

リンク先を見ればわかるように、日本のリニアモーターカーの報告書は、10センチ以上、チベット仏教の信者のように浮上すると書いてあるが、これは大嘘であって、でっちあげなのだ!

恐らく、左翼イデオロギーが関与している疑いがあるが、冤罪を築き上げてはならない。しかし、旧国鉄がドロドロの左翼だというのは、知るひとぞ知る常識である。ところが、ドイツには反応しないところが味噌である。

巨額の税金が動いている。

ともあれ、リニアのルートを変更できないので、ルールを壊してしまえという思惑が動いているので、リニアは永久に開通すべきでない。

ところが、リニアの超電導方式を廃棄して、白紙撤回すれば、善は急げとばかりに東京五輪と大阪万博を結ぶ紆余曲折を描くように、早急に着工できると考えている。

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