6割ちょっとは、アンリアル

@heatless

第1話 MAGASIAの脅威が迫っている

なぜ、アメリカ大統領選で、トランプ候補が激戦を制して、返り咲くことができたのか。私は、それ自身が米国のドラマだからだと考えている。

そもそも、トランプ候補は、一度、下野したときに、係争を多数、抱えていて、トランプ候補の返り咲きが、共和党の政権を返り咲くことを意味する「MAGA」(もう一度、アメリカを偉大な国にする)というキャッチコピーと一体化して、さらに、リーマン以降の米国の凋落からの返り咲きという3層構造を織り成している。

つまり、アメリカの運命と共和党の党利党略とトランプ候補の選挙戦略が、見事に一致したことで、プレゼンテーションの訴求力が、いわゆる、無党派層に語りかけて説得力を帯びていった。分析者は、そこに気付かないとよくない。

それ自体は、何処の国でも同じである。

しかし、恐るべきは、ニューヨークタイムズ紙がコラージュした、ヤルタ会談の画像と近未来がぴたりと符合したことである。

イギリスのチャーチル、ソ連のスターリン、アメリカのフランクリン・ルーズベルトがベンチに腰掛けている写真を加工したものだ。習近平、プーチン、トランプに変わっているわけだけれど、案の定、日本の立ち位置は綺麗に拭き取られている。トランプが下野している間に、コロナ禍があって、また、カムバックしたお陰で、さまざまなことが起こっていった。

この読み方は、副島隆彦さんが著書で紹介しているので、興味深いと思って、抜粋して紹介した。

このように読み込んでいくと、「MAGA」は、世界の潮流でもあって、アジア情勢を左右するコンセプトにもなっている。


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