嘯月筆記

創作筆記類(創作ノート)

▼『昊国秘史』編

1-1 『昊国秘史』を書いたきっかけの話

創作ノートやら読書ノートやらその他もろもろの雑記、第一回ということで何から書こうかな、と考えたのですが、折角なので、見出しの通り今回は現在メインで書いている『昊国秘史』の誕生秘話(という程でもない何か)を綴ってみようと思います。


【関連作品】

■『昊国秘史〈巻一〉~元皇太女、敵国皇太子に嫁入りす~』

https://kakuyomu.jp/works/16817330669250683815

■『昊国秘史〈巻二〉~元皇太女、幽迷宮の残夢に眩惑す~』

https://kakuyomu.jp/works/16818093072992812371


【アウトライン】

(1)長いタイトルの作品を書いてみたかったんです。

(2)ちょうど、ラノベの書き方、コピーのコツの本を読んでいたのです。

(3)元は別の作品を書こうと思っていたのです。

(4)コロナの影響で在宅/交代/時短勤務+熱い応援ではかどる執筆。

+α手書きの創作ノートより①

 


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 (1)長いタイトルの作品を書いてみたかったんです。


本作品の原型を初めて公開したのは、2020年3月14日。

コロナによる緊急事態宣言直後でした。


カクヨムに上がっている他の作品(『碧血双傳』「氷妖伝」「白鬼伝」「緋魚」『月娥瞑神傳(※現在非公開※)』……)などからも分かるように、当時は基本的に短いタイトルの作品ばかりを好んで書いていました。


これらの作品はコミティアなどで頒布したことのある、つまり、印刷して読まれることを想定した作品たちだったのですね。


そこで、新作はweb作品を書いてみたいな~という思いが漠然とありました。



 (2)ちょうど、ラノベの書き方、コピーのコツの本を読んでいたのです。


その頃ちょうど、創作論とかキャッチコピーに関する本を読んでいました。

どれを読んだかは、覚えて居ないのですが(滝汗)。


読みながらノートにそのアウトラインを記入したメモはあるのですが、

何故か私、普段なら絶対書くはずのタイトルも、著者も何も書いておらず。


コピーライティングの本は、真っ白い表紙にタイトルがばーんと書いてあって、潔い、そして洗練された雰囲気の本だったことだけ記憶にあります。

ちょっとアマゾンさんで検索を掛けてみたのですが、記憶のそれと一致するものはありませんでした。


どうも、コピーライティングの本は、その性質上といいますか、文字がガチャついているものが多く。これじゃない……。という感じ。


それは兎も角。

学んだものを早速試してみたくなったのですね。

こういうのは実践あってこそ、ですから。



 (3)元は別の作品を書こうと思っていたのです。


とはいえ、当初はこの作品を書こうと思っていたのではありません。

昔から温めていた作品をこれを機会に書いてみようかと思いました。


しかし、当時の私の書く傾向として、結構テーマが《復讐》みたいな重いのが多く。


その話もその類のもので、(1)で言うような「web向けのさくっと読める」作品になりそうにも無かったのです。


という訳で、恋愛をメインテーマにして、適度に笑い要素を突っ込みつつ、且つ、宮廷モノっぽいドロドロもさらりと入れつつ、8万字位で、一話当たりの字数も少なくして読みやすく、「さくっと」読めるに重点を置いた作品にするために考え出したのが、『昊国秘史』の原型です。


……なにか声が聞こえてきそうですが、当初はそうだったのです。当初は。


(なお、当初は副題と題名が逆でした。)


ただ、恋愛をメインテーマに置くこと、長いタイトルを付けた作品を公開することに対する抵抗感といいますか、照れといいますか、……兎に角カクヨムにそのまま載せるのはちょっと、と思い、別名義で書くことを思いつきました。

文庫版の名義「白杜圭しらと・けい」の名は、「白」「圭」を使う名前を考えたとき、画数と響きが気に入って付けたものです。


で、カクヨムさんは複数登録が禁止されていますから(そらそうだ)、別の公開場所を、ということでフォロワーさんからおすすめしてもらったアルファポリスに公開を決めたのでした。


 (4)コロナの影響で在宅/交代/時短勤務+熱い応援ではかどる執筆。

さて、(3)の如く制作方針をかため、ノートに色々書きながら構想を練って、書いてみていたころです。コロナ禍による緊急事態宣言、在宅勤務に交代勤務、時短勤務が降って湧いてきました。否、じわじわ、ヤバイかも、とは思っていましたが。


これにより、家に居る時間が大量に増えました。

……まあ、書きますよね。書くネタありますし。


更新するたび、すぐに読んで下さる方、また感想を寄せて下さる方の存在もあって、自分でも驚く程のスピードで【巻一】にあたるお話が完成したのでした。


ここではまだ8万余字だったのです。

ここまでは。

事件もぐっとシンプルでしたし。


これが変貌を遂げるのは、〇年振りにコミティアに出よ~などと思い、あこがれの文庫スタイルの本をつくっていく中で、です。ここでの加筆が約2倍位。さらにweb用に加筆したものが、ほぼ現在の形になっています。



 【+α】手書きの創作ノートより①

今、私の手元には、『昊国秘史』の設定を手書きで書き込んだノートがあります。

多分無印良品。罫線も何もない、古紙風の黄色みのある紙ノートです。

設定ノートは、イメージ画や、小物のデザインから地図、相関図、設定様々書くので、罫線がないのがすきです。


この間、地元の文房具屋さんで、水彩にも使える頑丈な紙ノートがあって、ああいうのにかくのもよさそう、などと思ったりしました。


さて。そんな創作ノートですが、(2)で述べた如く、本から拾い上げた、小説の書き方や物語の作り方に関するメモがいくつかあります。せっかくなんで紹介してみます。


  ☆オープニングで語るべき内容☆ 

 ☑終盤での「どんでん返し」「切り札」に繋がるいくつかの伏線

 ☑登場人物の行動の動機

 ☑敵の強さ・恐ろしさ

 ☑「目的」に関わる謎

 

ですって。今思い出しました(←ゑ)


「一行目から異常なことを起こせ」とも書いていました。

これをオープニングで語るには、冒頭こそ最後に書くべき、だそうです……(・・;)←記憶の彼方へ追いやっていた顔


「メロスは激怒した」の類か。

太宰ですと、私が結構衝撃を受けた書き出しは、「畜犬談」の、「私は、犬については自信がある。」ですね。

犬を怖がる「私」が、それ故に犬を飼うという話。


思えば、『昊国秘史』がぶち切れ皓月で始まっているのは、

このメモの内容が頭にあったからですね……。



以上です。

お読みいただきありがとうございます。

気まぐれに更新していきますが、もし「こんなの知りたい」「疑問」や「取り上げて欲しいテーマ」などあればコメント欄にいただければと存じます。


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