各世界を救った勇者たちが続々集う異世界に転移してしまった件…
@ikkyu33
100人を越える勇者の群れ
目を覚ますと、目の前には、見たこともない異世界が広がっていた。
「ここは……どこだ?」
呟くように言葉を漏らす。空は澄んだ青、遠くには山脈がそびえ、眼下には城塞都市が広がっている。けれど、これまでの人生で見たどんな景色とも違っていた。すぐに異常な感覚が胸に湧き上がってくる。まさか、これは……!
「もしかして……異世界転移、ってやつか?」
目の前には、壮麗な城が見える。そこには色とりどりの旗が風に舞い、威厳のある雰囲気を漂わせているが、どうにも異様だ。よく見ると、城壁の外には人々の列ができている。しかも、並んでいるのは普通の人間とは少し違う……?
「おいおい、あれ、全員……勇者じゃないか?」
驚きに目を見開いた。金髪の騎士風の男や、聖なるオーラをまとった巫女のような女性、さらに巨大な剣を担いだ筋肉質の戦士。彼らは明らかに、各地から集められた「勇者」たちに違いない。
「え、待って……そんなにたくさん勇者がいるってどういうことだよ!」
この世界には、なぜか数多の勇者が集っている。しかも、ひとりひとりが本気で「自分が世界を救う使命を持った唯一無二の勇者」だと信じている様子だ。それが証拠に、互いに牽制し合い、ある者は力を誇示し、ある者は睨み合っている。まるでここは、勇者たちが腕を競う戦場のようだ。
「と、とんでもない世界に来ちまったな……」
自分がなぜここにいるのか、何のために異世界に転移してきたのか、その答えはまだわからない。ただ一つ確かなのは、この勇者たちがひしめく世界で普通の生活はできそうにない、ということだ。果たして、何が起きているのか——そして、どう生き延びるべきなのか?
彼の新たな物語は、今まさに幕を開ける。
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ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
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