空き家
空き家にまた向かいました。
あのおばあさんの警告を無視してしまいました。おばあさんの言うことを信じ切ることができないのです。
竹本ミヨコが、わたしの会った竹本ミヨコが、幽霊だとは思えません。
あの時、彼女は生きていたと思います。
空き家は、特に変わったことはありませんでした。
「母胎にいながらなぜ掘り起こすのか?」
という不気味な言葉は相変わらず書かれていました。
わたしは、竹本ミヨコの家から、自力で逃げ出して来ました。誰かに保護されたわけではありません。その時に、何を思ったか、持ち帰ってきたのが、あのメモです。
間違いなく彼女の書いたものですが、指紋などは残されていませんでした。
不気味な言葉。メモにも空き家にも残されていた言葉。どんな意味があるのでしょう。
以前空き家に行った時は、気持ち悪くなりましたが、今回は平気でした。
次は、わたしが連れ去られた、洋館を探してみます。
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