【ネタバレあり】晴夜くんと零ちゃんの推しポイント

 前のページで、晴夜くんと零ちゃんの推しポイントを少し書きました。

 ここからは、公開していないストーリーを含む推しポイントとなります。

 本当に大切なストーリーが関わっています!

 できれば小説を読んで知ってほしいくらい……!

 いつの公開になるかわからないのですが💦

 今すぐ知りたい!!何が何でも知りたい!!という方だけお読みください(_ _)







 ゼロ恋のハッシュタグにしている「人身御供ひとみごくう」って知っていますか? 簡単に言うと、「生贄を捧げること」です。

 零ちゃんが住む町には、人身御供の風習があります。


 夏。雨がやまないのは神様の怒りを買ったからだと考えた昔人は、生贄を捧げることを決めました。最初に生贄となった少女は、神在月いろは――零ちゃんの先祖です。

 それから数百年、町は神在月家の長女を神に捧げてきました。そして、生贄の最期を見届ける役割を担っているのが、相滝家――晴夜くんの家系です。

 つまり晴夜くんと零ちゃんは、生贄を捧げ、生贄として捧げられる関係……言いかえると、殺し殺される関係です。

 晴夜くんの役割は、「生贄を監視し、その時が来たら神に捧げる」こと。

 自分が生贄だなんて知らない零ちゃんは、晴夜くんを信じて疑いません。


 ここでようやく推しポイント!



推しポイント③︰嘘で成り立つ関係性

 前述の通り、晴夜くんは零ちゃんを監視する立場です。友だちとして、幼馴染として隣にいますが、どこか冷めた気持ちでいます。それでも、零ちゃんや周りの友人とは嘘の態度で過ごす。

 ちなみに、晴夜くんが超天才子役であるという設定はここで生きます。明るくて優しい元気な少年を、完璧に演じきる。誰にも見抜かれず、悟られず、隠しきることができるのです。

 何も知らない零ちゃんは、晴夜くんをいい子だと思っているので、警戒することなくいつもそばにいます。

 そんな零ちゃんの身に危険が迫ったとき、晴夜くんは「生贄を傷つけないため」という理由で助けます。その行動が、零ちゃんの恋心を芽生えさせるのですよ……ふふふ。


 そうそう、書き忘れていました。

 晴夜くんは自分の気持ちに何重にも蓋をしています。なので、本音は晴夜くん自身ですらわからなくなっています。

 たったひとつ、ハッキリわかるのは“あの気持ち”だけ……。



推しポイント④︰激重感情

 さて、結局、晴夜くんは零ちゃんを神様に捧げたのか。答えは否です。

 実は晴夜くん、いじめから助けてもらった時から、少しずつ零ちゃんに惹かれていました。

 零ちゃんのことをどう思いますか? と聞いたら、晴夜くんは次のように答えてくれるかもしれません。

「僕は、誰も信じられない。みんな僕をのけ者にするし、父さんは僕の気持ちを知ろうともしてくれない。他の家族は僕が傷ついても目をそらす。

 けど、ゼロだけは違う。いつだって隣にいてくれて、僕を独りにしない。一緒にいると、胸が温かくて心地いいんだ」


 晴夜くんは自分の気持ちを押し殺して生きてきたため、そのときの気持ちと感情を表す言葉を結びつけることができなくなってしまいました。

 ですが、恋心はわかります。感情とその表現がわからなくなる前から持っていた気持ちは、覚えている限り失われないでしょう。


 晴夜くんは零ちゃんを助けようと決断しました。風習に逆らって、好きな女の子を救うと。

 零ちゃんがいない世界なんて、晴夜くんには耐えられないのです。零ちゃんが消えてしまえば、晴夜くんの心の支えはなくなります。

 晴夜くんが生きていけるのは、零ちゃんという光があるからです。


 (おまけ)晴夜くんから零ちゃんへの恋心がなければ、ゼロ恋は零ちゃんが殺されておしまいです。



推しポイント⑤︰零ちゃんにとっての晴夜くん

 ここまで、晴夜くんのことを書いてきました。

 ここからは、零ちゃんのお話です。

 小学生の頃、零ちゃんの友だちは晴夜くんだけでした。零ちゃんは存在感0なので、いつもひとりぼっち。けれど、自分を見つけてくれる晴夜くんと出会って、寂しい日々から抜け出せました。

 零ちゃんはたったひとりの友だちの晴夜くんに、なんでも話しました。嬉しかったこと、楽しかったこと、悲しかったこと……表情豊かに一生懸命伝えます。

 それは、晴夜くんが零ちゃんを気にするきっかけになりました。「自分が生贄だってこと、知らないのかな。知ってたら、僕と関わろうとしないよね」……と。その興味が恋心に変わるのは、もう少し後のこと。

 対して、零ちゃんにとっての晴夜くんは、大切な友だち兼幼馴染。まだまだ恋には遠かった。

 晴夜くんへの恋心を自覚したのは、中学2年生のある日。恋のライバルが出てきたから。晴夜くんが好きだ!と気づくことができたのに、数カ月後、地獄のどん底に突き落とされてしまいます。そう、人身御供です。

 でも、晴夜くんがそういう立場にいても、零ちゃんは思うのです。「それは晴夜くんの本当の気持ちなのかな」と……。今まで優しかった晴夜くん。どうしても嘘をつかれていたようには思えなかった。

 純粋で優しい女の子なんです……。

 こうでなければ、晴夜くんは零ちゃんを好きにならなかったでしょうし、躊躇なく生贄にしていたと思われます。



 わーお、気がついたら2000字を超えていました。

 説明書みたいになってしまった💦

 ここまで読んでくれた人はいるかな??

 お疲れ様でした(_ _)

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【エッセイ】書きたいことをただカキカキするだけ ねこしぐれ @nekoshigure0718

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