【完結】異世界転生かと思った? 残念! デスゲームでした! ~生き残るためにライバルプレイヤーの美少女を罠にはめて固有スキルで奴隷にしたら、なぜかノリノリで俺が食われそう~
夜明 光
第1話 名は体を表す
名は体を表す、ということわざがある
あるものに付けられた名前は実体や本質を表しているという意味の言葉だが、ここで一つ俺の本名を聞いて欲しい
俺の名前は越後谷学(えちごやまなぶ)
この苗字を聞いて「お代官様、山吹色の菓子でございます」「えちごや、そちもワルよのう」「いえいえ、お代官様ほどでは」などという典型的な時代劇の悪徳商人を想像した人がいたと思うが、それは越後谷ではなく越後屋である
字面が似ているだけで関係ない、という説明を俺は小学校、中学校、高校のクラスでも繰り返したが、結局あだ名は、『悪徳商人』、『悪徳』なんかに落ち着いた。『悪徳』はただの悪口のような気もしたが、同級生からは「一見善人そうに見えて平気で人を騙す悪徳っぽい顔をしている」とまで言われた
俺はヤンキーでも不良でもない。単なる善良な17歳の高校生だ!
悪徳っぽい顔ってどんな顔だよ‼
そんな不満を抱えながら高校生活をエンジョイしていた俺はあっけなく死を迎え、異世界デスゲームに参加することになった。おまけに『悪徳商人』から【奴隷商人】にクラスチェンジまでした
そして現在、デスゲームプレイヤー各自に与えられた安息の地であるはずのマイルームのベッドの上で仰向けに寝ている俺は、1時間前に罠にはめて奴隷にした周東アイラ(すとうあいら)に馬乗りにされている
勘違いしないでくれ! 俺はアイラにエロいことは断じて命じていない。これは想定外だ
アイラは馬乗り状態のまま器用に制服っぽい戦闘服を脱いで下着姿になる。さらに髪を結っていたリボンを引っ張り、バサリと長い髪が下ろされる
官能的な笑みを浮かべながら、アイラの顔が下降してきて、どんどん俺に近づいてくる
正直に言ってアイラはとんでもない美少女で、顔やスタイルは完全に俺好みだ
だからといってこんな風に流されていいのか?
俺はデスゲームが始まった4日前のことを思い出す
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