私が恋した人は、半透明の先生でした
またり鈴春
第1話 プロローグ
私にはいつだって、大樹が必要だった。
「真乃花ちゃん!」
私にはいつだって、大樹が心の支えだった。
「真乃花ちゃんは悪くない。俺は知ってるよ」
だけど、どうして――
どうして大樹じゃなくて、あなたが私の前にいるの?
「まのか、真乃花」
私は、大樹じゃないとイヤなのに――
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