第27話:地下5階3
「オーク!」
エディが叫ぶと盾を構えて部屋へと飛び込む。これに引きつけられたオークがこちらを見て斧を振りかぶった。
ガアンッという激しい音が響き、斧をたたきつけられたエディの前進が止まる。さらにそこに槍が突き出され、再び激しい音が響き、それを両手で押さえて防いだエディが少しよろめく。
そこへクリストが回り込むようにして槍持ちへ迫り、攻撃を終えて緩んでいた脇腹目掛けて切りつける。
「マジック・ミサイル!」
続けてフェリクスから放たれた魔法が傷みにゆがむオークの顔面をとらえ、そのまま倒しきることに成功、槍持ちはその場に崩れ落ちた。
「ファイアー・ボルト!」
遅れて放たれたカリーナの魔法は斧持ちのオークに命中する。
傷みに耐えたオークは再び攻撃に転じようと斧を振り上げるが、エディが振り下ろしを防ぐために盾を構えて距離を詰める。振り下ろすための距離を取ろうと一歩下がってしまったオークに、クリストの剣が迫った。
斧を振り上げるためにオークの両腕は上がっていて、脇腹が空いていた。剣はそこに差し込まれ、大きく切り払われる。この攻撃に胴体は大きく切り開かれ、振り上げられた斧の重さに負けるように背後に折れるようにしてオークの体は崩れていった。
「よーし、こんなもんだろう。で、そこにあるのは宝箱か」
部屋の奥の壁際にはいつもの宝箱が静かに開けられるのを待っていた。
待機していたフリアが駆け込んで調べ始める。
「鍵あり、罠、罠、罠、あるね、何だろ初めて見るタイプ。うーん、バネ、バネ、バネがあるー」
カチャカチャと複数の器具を差し込んでいじり回していたフリアが顔を上げる。
「押さえているから開けてみて」
その指示を受けてクリストが箱の蓋に手をかけ、開けようとするが、途中で止まってしまった。
「何だ? 何かに引っかかっているのか? 開かないぞ」
「やっぱり。ちょっと待ってね。うーん、ここも押さえて。いいよもう一度」
今度は何も引っかかったような感じは受けず、すんなりと蓋が開いた。
「うん。これ、途中で開かなくなって手を入れて開けようとすると挟まれる仕掛けだね。うまくできてる」
罠も種類が増え、そして複雑な仕組みが出てくるようになっていた。
宝箱の中には大ぶりな宝石のはめ込まれた台座のようなものが1つ入っていた。宝石の色は黄色く透きとおっている。
「何だろう、さっきのと同じで飾るものなのかな、それとも魔法のものなのかな。楽しみだね」
見た目も良く、宝飾品としても十分な価値が見込まれた。
宝箱の中身を回収し、オークの後始末を終えると探索を再開する。進むのは先ほど宝箱があった通路の分かれ道の先の扉だ。
扉を開けると目の前には壁、そして通路が左右へと伸びている。
右の通路はすぐに左に折れて扉に突き当たった。ここから引き返して、と考えたところで扉の近くにいたフリアからストップがかかる。
「待って、水の音がする」
扉に張り付いて音を聞いている。これまでのパターンをなぞるのなら水音がするとなるとこの扉の先には。
「開けてみよう。今までどおりなら水場のはずだ」
「うん。鍵なし、罠なし、気配なし。今までどおり」
しかして扉の先は部屋になっていて、そして右手前の奥に水場が。さらにその向こう側に下り階段があった。
「ここは水場と階段がセットか。ありがたい。これで6階への道は開かれたな。で、気になるのは、だ」
気になるのは部屋の奥の壁に、もう1つ扉があることだった。しかも扉のノブには見覚えのある仕掛けがある。
「3階のあの扉と同じタイプの鍵に見えるな。使えるか? 駄目か、溝が合わないのか入りもしない」
「これはここの鍵を見つけろっていうことだよね」
「だろうな。そしてここに階段がある以上、この扉の先で一番可能性があるのは昇降機だ。鍵を見つけたい」
5階探索の目的は6階への階段、そしてもう1つは昇降機の発見だった。この扉の先にある可能性は高かった。
階段室内に板鍵はなく、別の場所にあるだろうと想定、一度戻って逆側へ進むと、その先では右への分かれ道があり、そしてその道は少し先で扉に行き着く。その扉は上部に格子窓があり、そこから光が漏れていた。
「来たか。2階のあそこと同じだな。中を見ろと」
扉に近づき中を確認する。
部屋の中は壁に取り付けられた照明によって明るく照らされ、部屋の中央には数体の人型の魔物の姿があった。
「ゴブリン、それから、ホブゴブリンか? でかいな」
「ああ、あれだと隊長クラス、軍団長まではいかないか、少なくとも隊長クラスだと見た方がいいだろう」
奥に恐らくはこの集団の指揮官であるホブゴブリン、そしてその周囲にはゴブリンが4体確認できた。そのゴブリンもノーマルのものではなく、剣持ち、弓持ち、そして杖持ちだった。
「ゴブリンメイジがいるじゃない。これはいきなりきつくなったわね」
ここまでで初めての登場となる魔法を使うゴブリンだ。すでに剣持ち、弓持ちと現れてはいたのだから、満を持してということだろう。
「ね、奥の壁、見て。扉と、宝箱と、それに右にあるの、鍵じゃない?」
部屋の奥の壁は中央に扉、そして左には宝箱があり、右の壁には4階で見たのと同じような形で板鍵が並んだものが掛けられていた。
「そう来たか。こんな近くにあるってのはありがたいが、必ず戦えってことでもあるわけだな。階段を使うだけなら必要ない。だが俺たちは昇降機を見つけたい。戦って鍵を手に入れることだって話のようだ」
部屋の中の魔物たちはこちらを見ているようだった。おそらくは真正面からまともに戦うしかない相手なのだろう。そういう場面のように思えた。
鍵は手に入れたいが、休憩場所としての階段室も見つけてある。その場は一時保留として通路を埋める作業に戻る。
通路へ戻って今度は右へ進むと扉に突き当たり、その手前には左への分かれ道。そしてその先も扉に突き当たった。
地図を確認すると最後の扉は、三方が扉で一方が通路の部屋につながっていそうで、扉を確認すると鍵がかかっていたためこれを開けると、確かにその先は地図通りにつながっていた。これで残るホブゴブリンのいたところ以外に扉が3枚。
位置を見るとどれかが4階への階段へつながりそうだったため、まずは手近なところから調べていくことに決める。
三方が扉の部屋の最後に残った扉を調べると鍵はなく、だが罠が見つかった。ノブを回すことで動作する仕掛けだったらしく、その引き金になるピンを押さえて無事に開けることができた。
そして扉の先には右と正面の2本の通路、右の通路は少し先で扉に、正面の通路も少しして左に曲がりすぐに扉に行き着く。
「鍵あり、罠なし、気配あり。たぶんオーク? それくらいの1体」
「決まりだな、ここから片付けよう」
オーク1体であれば大した問題ではない。
扉を開けエディがまずは飛び込み、盾でオークを正面にとらえる。オークは斧を持っていたがまだ攻撃の体勢はできていない。
そこへフェリクスのマジック・ミサイルが飛び、さらにクリストが斬りかかり、瞬く間に戦闘は終わった。
「1体ならどうってことはないな。そしてここにも宝箱か」
部屋は行き止まりになっていたが、その奥の壁際には宝箱があった。
「鍵なし、罠あり、うーん、ここ押さえれば良さそう。開けるよ」
調べ始めたフリアが蓋に手をかけてそっと開ける。罠の発動もなかったようだ。
「わー、宝石。ここ来て初めて?」
「お、わかりやすいやつが来たか。これはこれでやっぱりいいもんだな」
宝石は鑑定の楽しみはそこまでではないが、見た目のわかりやすさがやはりある。一目で価値がうかがい知れるというのも楽しみだった。
宝石を回収しオークの後始末を終え、分かれ道の先の扉へ。鍵がかかっていたのでこれを解錠し、開ける。その先は四方全ての壁に扉のある部屋だった。地図を見ると先ほどのホブゴブリンの部屋に通じる扉のある通路の行き止まりの扉がつながりそうで、確認してみるとそのとおりになっていた。残る2つの扉のうち最初に入ったところから左にある扉は鍵がかかっていたが、それを解錠。扉を開けると人が1人2人入れる程度の小さな部屋になっていて、その中央に宝箱があった。
「鍵なし、罠あり、たぶん何かを吹き出すやつ。ここを押さえてっと、開けるよ」
蓋を開けるとまたしても宝石だった。宝石は喜ばしいが続くと微妙な気分になるのはぜいたくというものだろう。回収して最後の扉へ、そこは鍵や罠も気配もなく、開けた先は通路で少し先で左へと曲がっていた。
扉に行き当たり、それを調べると鍵がかかっていた解錠する。罠や気配はなく、開けた先はまた四方の壁全てに扉のある部屋だった。
「左右の扉に何か書いてあるね。魔法陣ぽい?」
扉を開けて部屋を見渡したところで気がつく。カリーナに交代して扉の魔法陣を見てもらうが暗い上に距離があって何かは分からなかった。
「ここからじゃ分からないか、仕方がない、怪しいことは確かだが入ってみるしかないだろうな」
クリストがランタンを掲げてエディと2人で部屋へ入る。最も防御に長けた2人だ、多少の問題があっても対処できるだろう。
「右の扉は、見たところ確かに何か書いてあるが、分からないな。左は、」
右へ向き、扉を見る。続けて左へ向き、扉を見た。その瞬間、右の扉から稲光のようなものが走った。
「痛ってーっ!」
叫んだのはクリストか、エディもまたその光に貫かれたようで片膝を着いた。
「ライトニング・ボルトよ! 回復するわ!」
「左の扉だ、見ないようにしろ」
恐らくは扉を見たことが引き金だ。
2人の方だけを見るようにして駆け寄ったカリーナが回復魔法をかける。致命傷とまではいかないがライトニング・ボルトは相応に威力のある攻撃魔法なのだ。
その間にフェリクスが問題なかった右の扉へ近寄り魔法陣を調べる。
「薄くなっている。一発限定なのかも。反対側の魔法陣を見ることがスイッチみたいだね、こういう使い方もあるんだ」
やはり扉を見ることで発動した魔法なのか。それにしても凝った仕掛けを使ってくる。
「ふぅ、よし、もう大丈夫だ。エディもいいか?」
「ああ、驚いたな。何かしらは飛んでくる想定はしていたが、ライトニングか」
「魔法は防ぎようがな、きつい」
「そっちの扉を見た人に向かってライトニングが飛ぶみたいだよ。もう大丈夫そうだ」
毎回ライトニングでは扉を調べることもできないが、一発であれば次はない。これで安心して調べることもできるだろう。
フリアが安全が分かっている右の扉を調べ、鍵も罠もないことを確認して開ける。魔法陣が向かい合わせにならないように扉は大きく開けたままにしておく。
「宝箱発見。鍵あり、罠あり、またダーツだね。解除解除っと。開けるよ。うーん、またしても宝石」
この扉の先も小さな部屋になっていて中央には宝箱があり、そして中からは宝石が見つかった。ここは宝石ばかりが出るところなのか、それともただの偶然か。
次に左の扉を調べにかかるが、今度は何事もなく、そして鍵も罠もなく、開けた先は小さな部屋になっているだけで宝箱もなかった。
「ここはここまでか、その扉は念のため開けたままにしておこう」
あとは入ったところから見て正面の扉で、その先は通路になっていた。
真っすぐ進む通路の途中、左に分かれ道、右に扉。そして左の分かれ道の先は行き止まりで右側に4階への上り階段があった。
「ここに出たか。これで埋まったな。さーて、次はどの扉かって話なんだが、魔法の残りはどうだ? 厳しければ階段室で完全に回復してからやるって方法もあるが」
「上位は残してあるから行けるわね。戦術次第だけど、どう?」
「僕も上位は全部残してあるから大丈夫だよ。やるかい?」
「そうだな、どう考えてもあのホブゴブリンどもを倒さないと鍵が手に入らない。まだ消耗もそこまででもない、時間も許される範囲だろう。倒して、鍵を手に入れて、扉を開ける」
方針は決まった。これ以上無駄な扉を開けて時間と魔法を消費するよりも、まずは重要と見られるホブゴブリンの部屋だ。鍵を手に入れ、階段室の扉の先か、あるいはホブゴブリンの部屋の扉の先か、どちらかに昇降機を発見したかった。
鍵を守っているホブゴブリンを隊長とした一団との戦闘を決めると、準備のために階段室へと移動した。ここで休憩を取り、回復してから挑むのだ。場所が近いと言うこともあって、荷物も置いていけるというのも都合が良かった。
「ホブゴブリンは一番奥だったな。指揮を取りたいだろうから当然そうなるだろうが、こちらはエディをホブゴブリンにぶつけたい。ウォリアーが当然正面に来て妨害をしてくるだろうから、そこは俺が受け持つ。フェリクスがアーチャー、カリーナがメイジ。倒す順番としてはアーチャー、ウォリアー、メイジの順でいいか」
「そうね、入る前にブレスと、エディに強化魔法をかけて、開幕スロー。後は殴ってでも私がメイジを引き取ってカウンタースペルを狙う」
「ファイアーボールとかアイスストームはまずいよね?」
「私なら何も考えずに開幕はガイズ・オブ・ウインドを狙うわね」
「そうなるよね、アーチャーを一気に倒すことを考えようか。ライトニング・ボルトを4レベルで使うよ。倒し切れればよし、駄目なら追加だね」
「俺は真っすぐホブゴブリンに向かう。恐らくウォリアーが俺を狙うだろうが、それは任せた」
「任された。何とかしよう」
「ブレスもスローも長くは保たないからね、手早くね」
「そこでフレアはとどめを狙ってくれ。行けそうな所から手当たり次第でいい」
「わかった。できるだけアーチャーから狙ってみる」
方針は決まった。特別なことはせず、いつもどおりに味方の強化、魔物の弱体化を入れて1体ずつ確実につぶしていくだけだ。
装備を確認し、ポーションなどの道具も不足がないことを確認するとホブゴブリンの部屋の前へ行く。扉の格子窓越しにすでに目が合っているような気がしてくる。
並びは手前中央にゴブリン・ウォリアー2体、左にゴブリン・アーチャー、右にゴブリン・メイジ、そして中央奥にホブゴブリンの隊長だ。向こうも準備はしているのだろう、そこに先手も後手もなく、あとは純粋に戦闘力の勝負だ。
「ブレス、エンハンス・アビリティ」
カリーナが攻撃役3人の、そしてエディの耐久力の底上げをするために魔法をかける。フェリクスもアーチャーを見て魔法を準備、クリストが扉に手をかける。
「行くぞ」
扉が大きく開かれる。
「スロー!」
カリーナの弱体化の魔法が放たれる。と同時にグォオオオオオオ! というホブゴブリンの激しい声が響き渡った。味方を強化すると言われる指揮能力だ。
エディよりも先にクリストが駆け出し左のウォリアーに対して切りつけ、さらに右側のウォリアーに対しても剣を振って挑発する。2体の視線がクリストに集まったところへ、盾を構えたエディがその間に強引に分け入るようにしてホブゴブリンに迫っていく。
ガンッという音がしてクリストが肩を振るようなしぐさをする。アーチャーが距離を考えずに強引に放った矢が鎧の肩部分に当たったのだ。
「ライトニング・ボルト!」
矢を放った直後のアーチャーへ雷光が走る。4レベルに強化されて放たれた魔法がその体に命中し大きなダメージを与える。ピクピクとけいれんしながらもまだ倒れないアーチャーにはすぐさまフリアが迫り、ナイフをその首に向かって振るった。このダメージによってようやくアーチャーがその場に崩れ落ちる。
ガンッ、ガアンッという激しい音がエディの盾から聞こえてくる。ホブゴブリンの攻撃を盾を全力で支えるようにして受け止めたのだ。
その音にウォリアーが気にするそぶりを見せたが、そこにはクリストが回り込むように動いて攻撃を仕掛け、視線を自分に引き戻す。ウォリアーの攻撃は受け流すか回避するかあるいは鎧に当てさせるか。とにかくエディの方へ行かせないことが重要だ。
「カウンター・スペル!」
ゴブリン・メイジがそこへ何か魔法を使おうと口を開いたところだったが、カリーナの発動を食い止めるための魔法が間に合い、それを使わせない。ついでにスタッフを目の前に振って気を引くこともしていく。
アーチャーを倒して手の空いたフェリクスとフリアはウォリアー相手に参戦する。
「マジック・ミサイル!」
3本の魔法の矢が1体のウォリアーに集中して命中する。さらにフリアも攻撃を入れダメージを積み上げていく。
バンッ、ガツンッという音がエディとホブゴブリンとの間から聞こえ続ける。今はとにかく耐えてもらうだけだ。
クリストがちらりとフェリクスを見てから右のウォリアーを指さす。そうして自分はすでにダメージの蓄積が大きくなっている左のウォリアーの方へ踏み込むと大きく振りかぶった剣をたたきつけた。さらに続けて横なぎに振った剣によってウォリアーの首が胴体から別れ転げ落ちる。
フェリクスは指示を受けて右のウォリアーを狙い、マジック・ミサイルを放つ。今回も3本全てがまとめて命中し、さらにフリアも攻撃を重ねたことで倒しきることに成功した。
これで残りはメイジとホブゴブリンだ。
そのメイジが魔法を妨害されたことに苛立ったのかスタッフを振りかぶる。
カリーナも両手で握ったスタッフでそれを迎え撃ったが、打ち合った瞬間に激しい光が発し、目を覆うようにしてよろよろと後退する。自信を持ったのかメイジがギャーと叫んでスタッフを高く掲げた。
そのメイジに向かって魔法を使おうとしたフェリクスにエディの方へ応援に行くように指示したクリストが駆けつけ、スタッフを握ったまま高く上げられていた腕を下から振り上げた剣で切り飛ばす。
その間にフリアがカリーナに回復薬を使用する。視力へのダメージと判断しての盲目状態回復だ。これをもらったことで視力が元に戻ったのか、目をこすったカリーナが目を開けてうなずく。
「ライトニング・ボルト!」
フェリクスは正面にホブゴブリンが見える位置まで移動すると、一気にダメージを積み上げるために魔法を放つ。まともに食らったように見えたホブゴブリンが一瞬フェリクスの方を向くが、そこにエディが割り込むように動き、盾で殴りつけて視線を引き戻す。
腕を失ってうろたえるメイジ相手にクリストが振った剣がその体を大きく切り裂き、倒しきることに成功した。
「ファイア・ボルト」
回復したカリーナがホブゴブリン目がけて攻撃魔法を放つ。
「マジック・ミサイル!」
さらにフェリクスの攻撃魔法が立て続けに命中、そしてエディがたたきつけた盾によって横倒しにされるように崩れ落ちた。
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