小麦色のエッダ。❤︎ちっとも怖くないダークエルフちゃん❤︎

第2話：人間界へ行きたいダークエルフ。

「あの、すいません・・・つかぬことをお伺いしますけど、ここどこでしょう？」

「あなた、どこから来たの？」

「この世界の人じゃないよね」

するとその女の子はまた僕を頭からつま先まで見た。

「ここは「アグリーフィールズ」って村だよ」

「どこか違う世界から来たんでしょ？あなた」

「そうです・・・人間の世界から・・・」

「え？・・・うそ、今人間の世界って言った？」

「まじで？・・・おいで、おいで、お友達になろ？」

「なんですか？急に」

「私さ、一度でいいから人間の世界に行ってみたいって思ってたの」

「たまに、あなたみたいに人間界からやってくる人がいてさ、そう言う人が

持ってきた話がこの界隈にも広がってるんだよ」

「その人たちの話を聞いてるとさ、無性に人間界に行ってみたくて、みたくて」

「あ〜そうなんですか？」

「あ、僕、「七日田 週（なのかだ しゅう） 」って言います。

「・・・シュー？・・・・じゃ〜シューちゃんで」

「あ〜・・・会ったばかりで馴れ合いになるのがめちゃ早いんだね」

「それよりえ〜と君は？」

「名前はエッダ・・・ダークエルフだよ」

「エッダちゃんね・・・え、君ダークエルフなの？」

「そうだよ・・・厳密に言うと闇の精霊だね」

僕はダークエルフの実物の女の子をはじめてみた。

ファンタジーの小説やゲームなんかでは見たことあったけど・・・。

まあ、そんなにイメージは変わらないんだって思った。

昔の人はきっとエルフやダークエルフの本物に会ったことがあったんだな・・・。

で僕がエッダちゃんを見て思ったこと・・・。

人間もダークエルフも可愛い子は可愛いんだってこと、いやむしろ人間より

神秘的でエキゾチックでしかもキュート。

そして可愛い子に共通して言えるのは、見た目エッチいってこと。

制服着てるけど、なぜかエッチいフェロモン出てる気がする。

特に太ももや超短いスカートの中から・・・だってパンツ見えてるもん。

パンチラとかじゃなくて・・・。

「君、人間の世界のこと知ってるの？」

「私は行ったことないけど、さっきも言ったけど人間界に行って帰って来た

精霊や妖精がいるからね・・・ゴブリンとかドワーフとか・・・」

「だから人間界の情報はある程度耳には入ってくるの」

「それで人間の世界に行ってみたいって思ったの？」

「そうだね・・・それにシューちゃんのことも一目見て好きになっちゃたし・・・」

「好きにって・・・早いね〜ダークエルフってそんなにフレンドリーなの？」

「だけど、エッダちゃん家に帰ると君ひとりじゃないんだろ？」

「ご家族や兄弟は？・・・従兄弟とか姪とか甥とか？親戚の小うるさい

おばさんとか？」

「いないよ、私ひとりだよ・・・私生まれた時、占い師の館の前に捨てられて

たんだって・・・」

「私は占い師のばあちゃんに育てられたの」

「じゃ〜今は占い師のおばあさんさんと二人暮らしなの？」

「ばあちゃんはとっくに亡くなっちゃってる」

「だから私は、占い師のばあちゃんが残してくれた館でひとり暮らしてるの」

「だからね、いつここからいなくなっても誰も気にしないから」

「シューちゃんは？・・・なにかの拍子でここに間違って来ちゃったんでしょ？」

「だから人間界に帰りたいよね」

「私は人間界に行きたいの・・・」

「二人の目的は一緒でしょ？」

「だから私が人間界に帰してあげるから、よかったら私をシューちゃんの世界で

もって面倒みてくれない？」

「え？僕、帰ることできるの？」

「そんなの簡単だよ・・・」

「そうなんだ、よかった・・・でもそんなに簡単ならなんで今まで自分一人で

人間界に行かなかったの？」

「人間界のことはある程度の情報しか知らないからね、一度も行ったことないし」

「不安じゃない・・・はじめてのところなんて怖いでしょ？」

「ひとりで行ったってお友達もいないし知り合いもいないし右も左も分かんない

じゃん？」

「そんなの路頭に迷うだけだよ」

「知らない土地へ引っ越すってどれだけ不安か分かる？」

「うん、分かるよ、今の僕がそうだから・・・」

「それにダークエルフのホームレスなんて聞いたことないしね・・・」

「そうだよ、シューちゃんは偶然、私って可愛い女の子に出会ったからいい

けど・・・もしオークちゃんとかゴブリンちゃんに出会ってたら、丸焼きにされて

食べられちゃってたよ」

「だから〜これからもシューちゃんは私と一緒にいたほうがいいの」

「分かった、帰る方法があるならエッダちゃんを僕の世界に連れて帰るよ」

そんな訳で僕は「アグリーフィールズ」って村でエッダちゃんって、ちょっと

エッチいダークエルフと知り合いになったんだ。

つづく。