小麦色のエッダ。❤︎ちっとも怖くないダークエルフちゃん❤︎
猫野 尻尾
第1話:最初の出会い。
ダークエルフって闇の精霊はファンタジー小説やテーブルトークRPGなどに登場する架空の種族とされ、エルフは気位が高いけれど人間に友好的であるのに対しダークエルフは人間に害を成す存在として描かれている。
だけど、この物語に登場するダークエルフちゃんはお茶目でちっとも怖くない。
そのダークエルフちゃんの名前は「エッダ」って言う。
その名前には神々に愛されると言う意味を持ち幸運と祝福をもたらすとされている。
で、ちょっと付け加えると彼女はかなりエッチい。
まあファンタジーに出てくる女性キャラってのはだいたいエッチいのが相場だけど。
僕は某大学に通う20歳の男子。
ごくごく平和で平凡な学生生活を送っていた。
そして僕の名前は「
僕の趣味は読書、漫画も含めて・・・で中でも昔の謎な古書を読むこと。
だから今日も大学の図書室に顔を出していた。
珍しく生徒は誰もいなくて、静かにひとり本を物色していた。
大学の図書室ってのは、ワクワクするくらいいろんな本で溢れてる。
新しい本から、すっごい昔の古書まである・・・誰が揃えたのか中には
意味不明な奇書もあったりする。
そう言う謎に満ちた書物は特に面白い。
あとになって思ったんだけど、それが僕が異世界へ行ってしまったことに
関係してるんだと思う。
なにかのきっかけになったことには間違いない気がする。
僕はこれはって思う奇書を持ってテーブルについた。
で、本のいちページ目をめくった。
そしたら急に天井と床が一回転した・・・気がした。
つまり僕は図書室の中で宙をくるっと回転していたってことになる。
すると目の前が急にぐるぐる回り出して僕は気分が悪くなってそのまま
気を失った。
そして僕が目覚めたところは、見たことあるようなないような場所・・・。
街?村?・・・僕はふと気がつくと道のど真ん中に座っていた。
空を見上げると重そうな雲に遮られて太陽の光が射し込んでなくてどんより暗い。
全体的にどことなく人間界とは雰囲気が違っていた。
ファンタジーが好きな僕は、ここが人間界じゃないんだってすぐ分かった。
なにがあって、どうなってこんなところにいるんだ?
図書室で奇書を手にしたことでなにかが起こったんだ?
そこの建物はどことなく古ぼけたヨーロッパの旧市街みたいだった。
一応、交通機関はあるみたいで道路って言うか車が
くらいの石畳がずっと続いている。
すると背後から車のブザーが聞こえたから振り向くとデカいバスがやってきた。
「ブッブッブッブーーーーーープン」
僕は慌てて路肩に避難した。
「え?バスが普通に走ってる・・・」
ここでじっとしていてもはじまらないと思ってしばらく先に向かって進んで
みることにした。
古ぼけた町並みを見ながら30分は歩いたかな。
すると向こうのほうに人がひとり立ってるのが見えた。
徐々に近づいて行くと、それは金髪メッシュな長い髪の女の子だった。
人間の女の子と似たような女子高生の制服らしき服を着ている。
女子高生?
その子は僕に気がつくとちらっと見た。
ちらっと見ておいて、二度見して頭からつま先までまた見た。
その子は誰か待ってるのかと思ったら、どうやらそこはバス停みたいだった。
ああ、この子もしかして、さっきのバスに乗り遅れたのかな?
このままじゃラチが開かないと思ったからその金髪メッシュのギャルに声を
かけてみた。
「あの、すいません・・・つかぬことをお伺いしますけど、ここどこでしょう?」
しっかりその子の顔を見ると肌が健康的な小麦色をしていて、なにより目を
引いたのはその子の尖った耳だった。
つづく。
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