Chapter2

 ユトスたちは仕事を終えて、アンダーネストに帰ってきた。

 地下深くに広がるこの居住区域は、巨大な蟻の巣をモデルに設計されている。この地下都市は、縦横無尽に伸びるトンネルと部屋が複雑に絡み合っている。メインの通路は広く、柔らかな照明が壁に埋め込まれており、温かみのある光が薄暗い空間を優しく照らしている。壁面は滑らかに加工されており、石と土の自然なテクスチャが残されている。

 個々の部屋は小さな洞窟のようで、居住者は自然の恵みを感じながら暮らしている。中央広場には大きな空間があり、住民たちが集まり、イベントや交流を楽しんでいる。

 地上との繋がりを維持するため、幾つかのダクトが地下から地上に向けて伸びている。ダクトは太く、頑丈な金属でできており、内部にはエレベーターや螺旋らせん階段が設置されている。地上に通じるダクトの出口は、大きな木の根元や岩陰に巧妙に隠されている。


「今日はごちそうになってもいいの?」

「はい。ぜひ、イリスさんも夕食一緒に取りましょう」

「なら遠慮なく。今日のメニューは?」

「フフフ、熊肉を使ったカレーです」

「カレー、いいね! 何口?」

「ピリ辛のカレーですよー。歯ごたえがある食感ととろけるような肉がすごく美味しいんです。」

「うわぁぁ美味しそう。」


 俺は、お腹を鳴らしているイリスとマリナ見て、苦笑いをした。


「そういえば、ばあやから解体の手伝い頼まれているだったな」

「意外だねー。いつ覚えたの?」

「十歳の時だな。ここでの生活の基本だからばあやの見よう見まねで覚えたんだ」

「へぇ。すごいね」

「見直したか」

「全然」

「……その顔腹立つな。ちなみに、イリスは料理はできるのか?」


 イリスは、鼻を人差し指でかきながら、知らん顔をする。


「へぇ……」


 その顔を見て、この弱みで徹底的にいじってやろうと考えた。

マリナが、通路の先を指さす。


「イリスさん、あそこにラモス菜園があるんだよ」


「あぁ、セカンドアースが特殊なコーティングを施した農園なんだっけ。光を効率的に拡散して、農作物を成長させてるのよね」


「そうだよ。ほんと助かっています」

「いえいえそれほどでも。……今年の収穫は多い?」

「残念ながら、今年は収穫量は乏しいですね」

「そう……残念ね。上に報告しておくわ」

「それでも、毎日の食事が少しでも豊かになるのは嬉しいことさ」

「それは確かに! 新鮮な野菜があるだけで全然違うよね」


 ユトスとマリナは、現状に憂うのではなく、明るく答える。

そこに彼らの生きる逞しさがあるのだとイリスは尊敬の念を抱いた。


            *    *    *


 食堂では、温かい光が広がる空間の中で住民たちが集まっている。大きな長テーブルが並び、木製の椅子が整然と配置されている。壁には色鮮やかな植物が飾られている。厨房からは料理の香りが漂い、住民たちは食事を楽しみにしている。


 子供たちはテーブルの周りで待ち浴びている。小さな手でスプーンやフォークを持ち、笑顔を浮かべながら料理を待っている。親たちはその様子を見守りながら、子供たちと一緒に食事の時間を楽しんでいる。


「もうすぐご飯が来るよ!」

「今日はおかわりしてもいいの?」


 話し合いながら、待ち時間を楽しんでいる。

 ユトスは新鮮な熊肉を解体していた。大きな木製のテーブルの上で、鋭いナイフが正確に肉を切り分けている所に一人の子供が興味津々に尋ねてきた。


「オジサン、それ何~?」

「これは熊肉だよ。あとオジサンって言っちゃだめだよ」

「あのお姉ちゃんがそう言えって」

「イリス……」


 イリスは子供たちと絵本を読んでいる。別の子供が続けて聞いてきた。


「どうやって熊を捕まえたの?」

「森でね。注意深く足跡を追って、罠を仕掛けたんだ」


 ユトスは、手を止めて子供たちに目を向けた。


「自然の中での生活は、知恵と忍耐が必要なんだよ」


 その間、少し離れたキッチンでは、ばあやが大きな鍋でカレーを煮込んでいた。彼女は豊富な経験を持ち、その手際の良さは誰もが感心するほどだ。鍋から立ち上るスパイスの香りが食堂全体に広がり、食欲をそそる。


「ばあや、まだ~?」


 イリスとマリナたちと遊んでいる子供たちが遠くから呼びかけた。

ばあやは振り返り、優しい笑顔で答えた。


「もうすぐできるよ~。お皿にご飯もってきなぁ~」


(……ボケてきたか)


 あとで、マリナに美容を教えてもらおうとユトスは思った。

 その後、熊カレーが出来上がった。お腹いっぱいに食べて、イリス、子供たちも満足そうだ。みんなの笑顔を見て、この風景に心が包まれた。


            *    *    *


 アンダーネストの偵察監視塔は、夜の静寂に包まれていた。高台から見下ろす景色は、闇の中でわずかに輝く湖と、それを取り囲む深い森が広がっている。月明かりが湖面に反射し、星々が揺らめくように美しい光景を作り出している。

風が木々を揺らし、葉がささやく音が微かに聞こえる。その静けさが、心の中の不安を一層際立たせた。


 塔の頂上に立つと、冷たい風が頬を撫でていくのを感じる。

持て余した時間でサフィとの模擬戦の結果を振り返っていた。


(あの時、もっと早く反応できなかった)


 深いため息をつく。アクセルブースターの力に頼りすぎたこと、サフィの冷静な対応に焦ったことが、頭の中で何度も再生される。


(俺はまだ、弱い)


 苦々しい思いを抱きつつ、塔の高みから見下ろす広大な景色は、俺の心の迷いを映し出しているかのようだ。その時、足音が聞こえ、背後にイリスが現れた。彼女は静かに俺に近づき、隣に立つ。


「何しにきた?」

「ユトス、落ち込んでる暇あるの?」


 苛立ちを押し殺し、彼女に顔を向ける。


「何だと?」

「あなたはアクセルブースターの力を過信していた」

「過信していたわけじゃない」

「それで、サフィを脅かそうとした結果、彼女の冷静な対応に対応しきれなかった」

「……!」

「調子にのって、判断力が欠けていた」


 彼女の言葉を聞きながら、次第に自分の過ちに気づき始める。


「戦術も単調だった。加速とエーテルアシストの配置は効果的だったけど、サフィに対しては予測可能だったわ」

「……分かってるよ」

「本当に? あなたの反応が遅れたのは、サフィの動きを見極める力が不足していたからよ」


 怒りを抑えつつ、拳を握りしめる。


「精神的な強さも必要よ。彼女の挑発に冷静に対処できなかった。『なめるなよ!』なんて、感情的になるのは良くない」

「なにが言いたいんだ、イリス? さっきから偉そうに!」

「私はただ、あなたに強くなってもらいたいだけ。失敗から学んで、もっと強くなるの」


 イリスは冷静に答えた。拳を握りしめ、自分の未熟さを痛感する。


「あなたの強みは何か、もう一度、深く考えなさい」

「知ったようなことを言うな」

「まだ気づいていないの? あなた自身が変わらなければならないってことを」

「そんなこと言われなくても!」

「態度に出てるのよ」


 何も答えられない俺にイリスは冷たい微笑みを浮かべた。


「失敗から学びなさい」


 頷きながらも、心の中では反発が渦巻いていた。図星を突かれたことが悔しくて、素直に認められない自分がいる。しかし、それを認めなければ、前に進めないことも分かっていた。


 その時、また新たな足音が近づく。振り向くと、ウィルがやって来た。


「ユトス、交代の時間だ」


 ウィルの言葉に、俺はホッとした。イリスの冷徹な指摘から解放される瞬間だった。


「ウィルさん」

「今日はもう休んで、冷静になれ。それで、腑に落ちるもんだ」


 どうやら聞こえていたらしい。ウィルの優しい声と笑顔に、わずかに心が和らいだ。俺は頷き、彼に感謝の意を込めて軽く礼をした。


            *    *    *


 自室に戻る途中、階段で鼻歌が聞こえてきた。微かなメロディーが、静かな夜の空気に溶け込むように響いてくる。暗がりの中、月明かりが階段の途中に立つ人影を照らし出す。その影は、まるで幽霊のように儚げで、どこか悲しげだった。


「この歌……」


 その声の主はマリナだった。静かに鼻歌を口ずさんでいた。木々の間から差し込む月光が彼女の姿を優しく照らし、そのメロディーは徐々に明るく前向きな歌声へと変わっていった。


「おつかれさま」

「待ってたのか?」

「うん」

「寒いだろ」


 ユトスはマリナに近づき、上着を貸し、彼女の横に静かに座った。


「……懐かしいな。その歌」


 マリナの歌声を聞きながら複雑な心境に揺れていた。彼の胸には、戦闘での失敗や自分の未熟さに対する苛立ちが渦巻いていた。マリナの優しい歌声は彼にかつての温かい思い出を呼び起こさせ、心を少しずつ和らげてくれる。

 それでも、時折みせる彼女の儚げな姿に心が痛む。マリナは優しく微笑みながらも、その笑顔の裏には深い悲しみが隠れているように見えた。


「母さんの曲……、歌うようにしてるんだ。忘れないように」

「忘れないよ。……忘れたくない」

「歌っていると母さんの声が心に響くんだ」


 マリナは微笑んで答えた。彼女の言葉には、どこか切ない響きがあり、胸が締め付けられるような思いがした。


「俺たちを支えて続けてくれた歌だ」


 ユトスはそう言って、彼女の手を優しく握った。その手は少し冷たく、彼女の孤独と痛みが伝わってくるようだった。


「母さんがいつも言ってたよね。『困難に押しつぶされそうになったら、新しいことが来ることを信じなさい』って」


 マリナは息を吸って小さな声でつぶやく。



 願い握りしめて どこを見ていた 変わったのは あなただけじゃなかった――



 その声と共に風が柔らかく吹き抜ける。自然の調べが奏でるミディアムテンポのリズムは、平和と調和を思わせる。ユトスは彼女の歌声に耳を傾け、心の中で彼女の優しさと痛みを感じ取れた。


「ユトスはいなくならないでね?」


 マリナの無理な笑顔、言葉には決意と希望がこもっていた。


「マリナ……」


 ユトスの声は優しく、力強かった。彼女を守りたいという強い意志が込められていた。

 イリスは物影からその様子を見守っていたが、声をかけることはできなかった。彼らの静かなやり取りに耳を傾け、二人の絆を感じ取っていた。


            *    *    *


 二番地区におけるインゼクター討伐任務は、ヴァジュタスの勢力を抑制し、地域の安全を確保することを目的としている。ユトス、マリナ、ウィル、イリスの4人は、この危険な任務を遂行するために廃墟の中を進んでいる。

 かつて賑わっていた商店街の廃墟地区だ。今ではビル群と森が融合した異様な風景が広がっている。かつてのショッピングモールや噴水広場は、ヴァジュタスの勢力によって侵食され、自然と人工物が奇妙に絡み合っていた。建物の壁や窓からは太い蔦が垂れ下がり、まるで自然が都市を取り込んだかのような光景が広がっている。


「イリスは今日もいるのか……」


 ユトスはつぶやいたが、イリスはそれを無視して前を見据えていた。


「いつもより、暗くて気味が悪くない?」


 マリナは不安げに辺りを見回している。イリスは端末を操作しながら答えた。


「様子が変ね」


「注意して進もう。謎の空洞のこともある」


 ウィルが静かに注意を促した。

崩れかけたビルの間から、巨大な木々が頭を出し、その枝葉が空高く広がっていた。廃墟の中では、草木が自由に生い茂り、かつての人々の生活の痕跡を覆い隠している。風が吹き抜けるたびに、葉がささやく音と共に、遠くから聞こえるヴァジュタスの羽音が不気味に響いてくる。


――ヴンヴン!

 

はねを震わせながら、甲高い鳴き声を上げながら、廃墟のビルの陰からインゼクターが飛び出してきた。その姿は恐ろしいまでに大きく、鋭い顎と虎のような牙を持っている。


「来たぞ!」


 ユトスが叫び、エナジーブレードを握りしめた。

インゼクターの一匹がユトスに向かって突進してくる。

ウィルは盾を使い、仲間たちを守りながらインゼクターの攻撃を受け止める。


「数は多いが大したことない。防御陣形を組んで戦うぞ!」

「「「了解!」」」


 ユトスは冷静にアクセルブースターを起動し、エーテルアシストを盾代わりに展開した。インゼクターの動きを封じ込めるように配置し、その隙に攻撃を仕掛ける。


「マリナ、今だ!」

「的がデカいと狙いやすい!」


 マリナは「プラズマライフル」と呼ばれる高出力の銃を構え、正確にインゼクターの急所を狙ってプラズマ弾を放つ。弾はインゼクターの翅を貫き、その動きを鈍らせた。


「ユトス、後ろ!」

「あぁ!」


 マリナの呼びかけにユトスはすかさず振り向き、別のインゼクターが背後から襲いかかろうとするのを見つけた。冷静に構えを取り、エレクトロネットを使ってその動きを封じ、反撃を加える。


 インゼクターの群れをユトスたちは連携を取りながら次々と撃退していく。ユトスはアクセルブースターを適切に使い、速い動きでインゼクターの攻撃をかわし、隙を突いて反撃する。イリスも冷静に状況を見極め、的確な指示を出していた。


「ユトス、左から来てるよ!」


 イリスの声に従い、彼は素早く反応する。


「ん? そっちに集中しろ!」


 ユトスは彼女に対する不満を抱えながらも、その指示に従って動いた。


「ウィルさんが前衛だから、楽なのよ!」

「俺は楽じゃないぞ……イリス」


 ウィルは少し苦笑気味に答える。


「すぐ終わらせますよ!」


 彼女は「プラズマカッター」と呼ばれる中距離武器でインゼクターを切断していく。戦闘は激しさを増していくが、彼らはそれぞれの強みを活かしながら戦い抜く。


「残りはアイツらだけだよ!」


(落ち着いて、状況を見ろ。最後まで思考を止めるな!)


 ユトスは、アクセルブースターを使って素早く位置を変え、インゼクターの攻撃をかわしながら反撃の準備を整える。


「ここだ!」


 さらに、エレクトロネット巧みに放ち、インゼクターの動きを封じる。二つの武器を併用して、的確な一撃を加える。


「いい判断よ、ユトス! その調子でいけば勝てるわ!」


 イリスの声には、彼の成長を認める響きがあった。自分の強みを理解し、それを最大限に活かすことで、インゼクターたちを次々と倒していった。


 夕暮れ時、空は茜色に染まり、蔦が黄金色の光を反射して、まるで古の魔法のような光景を作り出している。ビルの影と木々のシルエットが交錯する。


            *    *    *


 ユトスたちは二番地区での仕事を終え、帰路に就いていた。


「今日は順調だったな」

「そうだね。ユトス君? お姉さん感激しちゃった。惚れちゃうかもー」

「お前なんかごめんだ」


 ニヤニヤする彼女にユトスは眉をひそめ、嫌悪感をあらわにする。

イリスは肩をすくめて、にっこりと笑った。


「二次面接も合格ね!」


 ユトスは呆れた表情で、大げさに胸に手を当てて言う。


「貴社の益々のご健勝を心より祈っております」

「祈らなくていいわ! さっさと最終面接に来い!」

「……こんな会社はいやだ」


 彼女は笑いながら、こいこいとジェスチャーをする。

その時、突然、地面が揺れ始めた。


「地震か?」


 大地が唸りを上げる中、遠くから巨大な影が迫ってくる。


「……なんだ、あれは!?」


 ユトスが目を凝らすと、それは列車と大蛇が組み合わさったヴァジュタスが現れた。まるで異世界から現れたかのような姿をしている。先頭部分には巨大な蛇の頭があり、鋭い歯と赤く光る目が威圧的な闇が覆い尽くす。


「避けろ!」


 その車体は鋼鉄の装甲で覆われ、まるで蛇が鎧を纏ったかのように見える。緑と紫の鱗が所々に輝き、まるで生きているかのように波打っていた。


「おいおいおい! でかすぎるだろ!」

 

 ヴァジュタスの巨大な尾が振り上げられたその瞬間、ユトスとウィルは反射的に身を引いた。次の瞬間、尾が地面に叩きつけられ、激しい衝撃音とともに地面が裂け、周囲の建物が揺れ始めた。轟音が立ち上り、建物が崩落する。砂埃が舞い上がり、瓦礫が激しく飛び散り、分断される。


「みんな!」


 瓦礫がれきの山は高く積み上がり、その隙間からはわずかに光が差し込むだけだった。


「伏せろ!」


 ウィルは叫びながら、崩落した瓦礫をプラズマカッターで一掃しようとするが、その瞬間、マリナに向かってツタが伸びる。


「マリナァァァ!」


 ユトスはとっさにマリナを突き飛ばした。マリナはその衝撃で地面に倒れ込む。だが、ユトスの行動は自らを危険にさらす結果となった。


「ユトス!」


 マリナは悲痛な声で叫びあげ、必死に手を伸ばす。しかし、その手はユトスに届かなかった。ユトスはツタに捉えられ、大蛇の口へと引きずり込まれていく。

 次の瞬間、ウィルがプラズマカッターを構え、ヴァジュタスに向かって切りかかった。


「くぞがァァァ!」


 プラズマの閃光が闇を切り裂き、大蛇の鱗に火花を散らす。

 しかし、ヴァジュタスはその攻撃をものともせず、巨大な尾でウィルを弾き飛ばした。


「ぐっ!」


 ウィルは地面に叩きつけられ、苦痛の声を上げたが、再び立ち上がり構え直した。

 瓦礫の向こうで、イリスが決意に満ちた声を上げた。彼女のシルエットがかすかに見える。


「あいつ助けに行ってくる! 少しでもいいから、時間稼ぎお願い!」


 ウィルは驚きと戸惑いを隠せない。


「すぐに戻るから!」


「一人では危険だ! 何の策もなしで」


「大丈夫! 策ならある!」


 ウィルの叫びも届かず、イリスは大蛇に取り込まれていった。

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