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キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン


「はい、号令をお願いします。」


「きをつけ~礼。」


『おねがいしまーす。』


20xx年。11月。

君との出会いは初めて同じクラスで出会ったこと。

第一印象は一言で言うと最悪だった。


「授業の前に席替えしまーす。」


『いぇぇーい!』


「はいはい、静かに。じゃあ発表します」



「あそこがいいよね笑」


「それなー。笑」


隣の優しい男子と喋りながら席が発表された。

先生からとある指示があった。


「先生が決めたわけではなく班長さんたちが時間を使ってたくさん練って考えてたものですので、文句は控えてあげてください。」


『はーい。』




「よろしくね、沢崎くん。」


「ん。よろ。」


端的に質問を返す沢崎くん。

沢崎くんはクラスの中でも少し浮き気味だったけど、友達とはとても仲がよく、THE一軍男子って感じの子。

正直、沢崎くんは苦手。

質問には端的に返すし、無愛想だし。

女子人気は相当低いと予想される。

そんな沢崎くんに恋をする人なんてめったにいない。



はずなのに…






























沢崎くんに恋をしてしまった自分がいた。

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隣の席の君 すそ @sonori

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