第5話 神王視点
神王視点——————
ひと目見た時、この人だとすぐに気づいた
数えきれないほど善行を重ねた神王の僕でも神々しいと感じるほどの真っ白な魂
、、、まぁその善行の理由の全てに異世界転生したいからなんていう俗っぽい理由があるのが残念だが
それでも、目的のために何者にも屈せず行動を続けられる強さを持つ、それだけで僕は十分だと思えた
だから僕は、彼に声をかけた
軽い認識操作をかけて
「やぁ、君が森内玄兎くんかな?」
「あ、はい。そうです」
驚いた
彼は僕の質問に答えた瞬間、認識操作を見破ったのだ
彼は頭の中で何を考えてるのか
気になってつい覗いてしまった
これは、、、
僕でも恐ろしく思えるほどの思考が巡っていた
どうやら彼は僕に軽い恐怖を覚えているようだ
まぁ僕の正体が気になってるようだしちょっとだけネタバラシすることにしよう
「あぁ、うん、いきなり出てきたことは謝るよ。てか君すごいね、神の認識操作に後からとはいえ気付けるなんて」
うん、うん
びっくりしてるねぇ
僕のことが神だと信じらんないのかな?
僕これでも神皇してるんだけど、自信無くすねー
こう、なに?
僕からは神々しいオーラとか出てないのかな?
ないんだろうね、泣きそう
じゃあまぁうん、少しだけ質問タイムといこうか
「うん、僕は神だよ。まぁ君が生きていた世界の神ではないけど。ていうか今君の世界には神いないんじゃない?天照ちゃんはあと30億年くらい休暇だし」
このまま、僕は彼の疑問に答えていくのだった
~~~~~~~~~~
彼と話していて分かったことがある
彼は自分が寿命で死亡したと勘違いしているのだ
彼は寿命で死んだわけでわない
少し考えればわかるだろう
彼がもし寿命で死んだのだとしたら、それでは推定される精神年齢と言動がかけ離れすぎている
彼はもっとひどい理由で死んでいる
ま、今僕はそれを言う気はないけどね
いずれ、いやでも知ることになるだろうし、、、、
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