第3話 自分軸を持つ大切さ

創作において「自分軸を持つ」ということは、常に自分の価値観や感覚に基づいて書くことを意味します。他人の意見や流行に左右されず、自分が心から感じるもの、表現したいものを優先する姿勢です。この「自分軸」がしっかりしていないと、他人の目や評価に揺さぶられ、自分が本当に表現したいことがぼやけてしまう危険があります。


一時期、私は「自分軸」を見失いかけたことがありました。周囲の評価を気にしすぎて、自分が書きたい内容よりも「こう書いたほうが受けるだろう」という考えに寄り添うことが増えてしまっていたのです。結果として、創作がどこか苦しく感じられ、心から楽しめなくなっていました。


そんな中で、「なぜ自分は書きたいのか?」と改めて問いかけたときに気づいたのは、私が本当に表現したいのは「自分が感じたこと、自分が見た世界」だということでした。誰かのための言葉ではなく、自分の心から生まれた言葉であるべきだと再認識したのです。


自分軸を持つためには、日々の創作において「自分の心に正直であること」が大切です。他人の意見を取り入れるのも時には必要ですが、それが自分の本質とずれていないか確認することが必要です。何かを書くときに、自分がどう感じるのか、自分にとって何が大切なのかを基準にしていくことで、自分の軸を強く保つことができます。


自分軸を持って書くことは、結果として他人に影響されない自由な創作につながります。自分を信じ、自分が見た世界を大切にして書くことで、誰にも染まらない唯一無二の作品が生まれるのです。

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