第2話 承認欲求を捨てる第一歩
承認欲求とは、誰もが少なからず持っている「他人に認められたい」「評価されたい」という気持ちです。この欲求が強すぎると、創作の自由さや楽しさが失われ、他人にどう見られるかばかりを意識してしまいます。自分の言葉が他人のためのものになり、自分自身が見えなくなってしまうのです。
私もかつては承認欲求に揺さぶられていました。「こんな風に書けば評価がもらえるのではないか」「もっと多くの人に読まれるためにはどうすればいいのか」と、頭の中は他人の反応でいっぱいでした。しかし、そうして書いたものは、どこか空虚で、表面的なものになりがちでした。自分が本当に伝えたいこととはかけ離れたものになってしまっていたのです。
承認欲求を捨てる第一歩は、書く目的を「誰かに評価されるため」ではなく「自分が書きたいから書く」に切り替えることです。読者の反応は、あくまで後から付いてくるものであり、最初から求めるものではないと考えるようにしました。そして、書くことそのものを楽しむことに意識を向け始めました。自分の心が動く瞬間や感じたことを素直に表現することで、徐々に承認欲求から解放される感覚を得られたのです。
承認欲求を完全に消し去るのは難しいかもしれませんが、それでも少しずつ意識から遠ざけていくことができます。大切なのは、自分の内側にある声に耳を傾け、それを表現すること。承認欲求を抑え、自分だけの言葉で書くことで、創作が本来持つ力を取り戻していきましょう。
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