運動部でハブられていた俺が部活を辞めて隠れ蓑に文芸同好会を作ったら、次々と美女たちが入部して来ちゃったんだが!
踊る標識
プロローグ
高校2年生の
理由は実にシンプルだ。
瑛太は部内では最も実力のある選手だった。それこそ入部した頃から上級生にも試合で勝ってしまうほどである。
しかし、それ故に部員たちは瑛太をひがみ、部内で彼を孤立させる風潮ができ始めてしまった。
卓球の練習は基本的に2人1組で行う。そのため部内でハブられている瑛太は部活中に全く練習をすることが出来ず、大会では実力を発揮することが出来なかった。
いくら実力があっても、毎日の練習でコンディションを整えなければ感覚を忘れてしまうものだ。
しかも不運なことに彼が2年生になった際には顧問が退職し、彼の本当の実力を知らない男が新たな顧問になってしまった。
もちろん事情を知らない顧問は、話も聞かず瑛太を無能なヤツだと判断を下してバカにした。
新入生も入って来て完全に居心地が悪くなってしまった瑛太は、とうとう部活を辞めることにした。
しかし、この
1ヶ月以上部活に入ることを拒絶するなら退学させられるなどという噂を瑛太も聞いたことがあった。
そのため、彼は隠れ蓑に文芸同好会を立ち上げることにした。
もともと瑛太は1人で本を読んだりしている方が好きなタイプだ。今まで文芸部がなかったために、卓球選手である親の願望でなんとなく卓球を続けていたが、彼自身は卓球にそこまで執着があるわけではない。
だから瑛太は、これからは文芸同好会でのんびり過ごすことにした。
(同好会は部員が1人でも立ち上げられる代わり、3ヶ月のうちに3人の部員を集めて部活に昇格しないといけないらしいが……まぁなんとかなるだろう)
とにかく卓球部で疲れ切ってしまった瑛太は楽観的に考えることにした。
(これからは自由にのんびりやっていこう)
そんなことを考えている瑛太は知らないことだろう。
これから学内でも指折りの美女たちがこの文芸同好会に入って来たり、散々瑛太をバカにしていた卓球部の部員たちや顧問が戻って来てくれと無様に泣きついてきたりすることなど――
運動部でハブられていた俺が部活を辞めて隠れ蓑に文芸同好会を作ったら、次々と美女たちが入部して来ちゃったんだが! 踊る標識 @odoru_hyousiki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。運動部でハブられていた俺が部活を辞めて隠れ蓑に文芸同好会を作ったら、次々と美女たちが入部して来ちゃったんだが!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます