幼馴染に嘘をつきました…そして、小さなことがたくさん積もってわたしの心のリュックサックは、はち切れる寸前ですがっ‼︎
猫の集会
小さな嘘
パラパラ パラパラ
ザー ザー
あら、お外はこんなにいいお天気なのに雨の音なんて不思議だわ。
そしてわたしは、家の中にいるのにこんなにびしょ濡れよ。
これはいったい…どうしたことかしら?
おかしいわね?
いえ、おかしくないのよ。
だって…
この雨音は、わたしがサカ持参でお風呂にはいり、お風呂でシャワーを傘にあてていたからね。
ちなみに、外は晴れているのになぜわたしは、屋根があるところでびしょ濡れかといいますと…
はい!正解です‼︎
お風呂に入っているからなんです‼︎
そんなくだらない脳内錯覚で遊んでいるヒマ人高校生、菜美華です。
傘はとりあえず入浴中、お風呂のそこらへんに立てかけておきました。
そしたら、倒れてきてびっくりしたから、そこらへんにぶら下げたわ。
貧血気味の傘ね。
クスッ、わたしみたい…。
そして傘と一緒にお風呂から上がる初めての体験。
わたしには、いくらでも初めての体験が待ち受けている。
タワシと添い寝とか、寝起きの目潰しとか、
家で拾った誰かの髪の毛を握りしめて、髪の毛との登校とかね。
あ、そして物心ついてからの初めての星空を見た時は、とても感動したわね。
きれいな夕焼けとか。
驚いた体験もあったわ。
初めてのクラッカー鳴らしは、ほんとうに手に汗かいたわね。
でも、あれは病みつきになったわ。
ニオイもよかったわね。
そして…一番の衝撃だったことといえば…
わたしの幼馴染の圭太なんだけど…
初めてわたしをみながら愛想笑いみたいな…なんか、どんまい!みたいな顔で励まし笑いみたいな顔をわたしに向けてくれたとき…
わたしは、圭太がただの幼馴染から…好きな人にかわったの。
あれからずっと好きなんだけど…
どうしても素直になれなくて…
つい、圭太のおにいちゃんが好きっていってしまったのよね。
口からおまかせ…
ん?
違ったかな⁇
ま、そんなことどうでもいいの。
いつも、わたしは…
本当のことが言えなくて…嘘をつきました…。
だから、今日もお風呂で傘を持参してかさをさして滝行をしているの。
これってなんの効果があるのかしらね?
よくわからなかったわね。
それを圭太にも聞いてみたのだけれど、傘は普通ささないっていわれたわ。
そんなものなのかしらね。
ちまたでは、そうなのかしら?
まぁ、わたしは我が道を直進する派だからいいわ。
右折も左折もしないわ。
でも…
心は折れそうよ。
というか…心がしぼんでいるわ。
好きな人に違う人を教えたのだから。
あの話を聞いたときの圭太の顔がすごくショックだったわ。
傷ついたみたいな…とてもかなしい顔…
わたしがあんな顔を圭太にさせてしまったの。
そもそも圭太は、わたしの好きな人なんて聞きたくなかったのかもしれないわ。
そう、黒板で爪をギーってしたくらい聞きたくなかった話だったのかもしれない。
幼馴染が自分のあにを好きなんて…キモいんでしょうね。
ドロドロのなんか、しらない甘いやつと酸っぱいやつが混ざったくらい気持ち悪かったと思うわ。
幼馴染って、身内みたいなものですものね。
身内が身内を好きとか…ね。
愛てきな好きなんて嫌よね…
まぁ、本当の身内じゃないけど…ほぼ身内よね…
一緒にお風呂入っていたし…
身内って聞くと、なぜかすり身を連想するのって…わたしだけかしら?
…
あ、そうそう!圭太はわたしの命の恩人でもあるのよ。
昔、幼稚園の先生が大事なものは、からだに二つついているっていっていてね、目とか耳とかって話していたんだけど…
心臓と命って…ひとつじゃない?って疑問に思ったわたしは、紙に菜美華の心臓=命ってかいていつも持ち歩いていたの。
そしたら、二つあるって安心感があったのよね。
そしたら、その紙をいつのまにかどこかに紛失してしまったの。
バカよね…
そしたら、わたしの心臓=命の紙を圭太が拾ってくれたの。
紙だけに神かと思ったわ。
命の恩人 圭太サマ
やっぱり…色々運命だと思うの。
そもそも幼馴染だし…
同じ人間だし…
同じ時空にいるわけだし…
そもそも時空とかいまいちわからないけど…
あと、とにかく命の恩人でしょ。
そして…
わたしの夢にもでてきたのよ。
出演料無料でね。
なんて素敵なボランティア精神♡
とにかく…わたしにはもったいないくらい素晴らしいおかたなのよ。
でも…小憎たらしくもあるわ。
やれ、宿題やったのかとか、オレの部屋に入るときは、ノックしてねとか、朝は、おはようだよとかね。
いや、おはようってのは言葉足らずよね。
まず、基本的に鳥のさえずりでおきるんだから、小鳥さんおはよう!よね。
そういうと圭太は、ああ言えばこういうねって、返すのよ。
まさに今のあなたじゃないって言いたいわ。
よく無駄に喋る男なのよね。
肝心なことは、話さないのにさ。
好きな人も教えてくれないのよ。
秘密主義なのね。
まぁ、わたしのこと好きだよーっていうなら話は別よ?
別腹って言うでしょ?
?
ん?
なんか違う⁇
ま、身内を好きとか…ないない、いないいないばーなんだけどさ。
話を巻き戻すと、とにかくわたしは圭太と同じとしに生まれたってわけね。
…
巻き戻しすぎたわ。
こんなんだから、バスを乗り過ごすのよね。
高いお金払って、無駄に道を戻る虚しさがあなたにわかるかしら?
ええ、わかるわ。
だって自問自答ですもの。
ほんとわたしっておバカさんなのよね。
カバさんって説も………ないわ。
そんなこんなで今日も今日とてってただ言いたかっただけなのです。
早く明日にならないかしら。
寝れば明日が早く来るよーって人、手ーあげてーって…あげられても困るわ。
そもそもなんで早く明日が来ないかなって思っていると思う?
それは…眠くないのよ。
寝れないしんどさって…哀れだわ。
そして、そんな次の日の朝に限って、朝めちゃくちゃ眠くて、あぁ…あのときこのくらい眠ければ…っていつも思うのよね。
まぁ、だからなに?っていわれたら…いえ、なんでもありませんってなるんだけどね。
とにかく昼間お紅茶飲むとこうなるのよね…
お紅茶大好きなんだけどな…
カフェインがからだで大騒ぎしていて脳みそが覚醒して、目もグズって閉じたくないって言うのよね…。
はいりたての保育園児が保育園いぎだぐないーって騒ぐ感じなの。
ほんとプチパニックだわ…。
ピクニックなら楽しいのに…
カタカナ違いね…。
あ、そうそう!
心がハッシュタグ‼︎ってくらい素晴らしいこと考えたら眠れるかもしれないわ。
心がハッシュタグって意味もわからないけど…とにかく楽しそうでしょう?
楽しいこと…それは…
あ、無くしものが見つかったとき‼︎
心が躍るわね‼︎
ウェーイってね。
なのでわたしは、真夜中に引き出しをゴソゴソしたわ。
無くしものなんてないのに…一心不乱に無くしものを探したの。
でも、なにもなくしていないんだから、見つからないから絶対エンドレスなわけなのよ。
そして、アホらしいってベッドに戻って…なんかなくしていない?って考えるの。
そしていつも…
優しい心がないわってなるのよね。
…
では…
おやすみなさい。
続く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます