週末貴方は私を女にする

AUGA(オーガ)

第1話

週末貴方は私を女になる


30代後半になり、若い子は相手にしてくれない

私もそのことに背くように、興味のないふりをしていた。


そんな私の気持ちの抗うように彼は私を

食事に誘った。


なぜ受け入れたのだろう?

食事の日当日、彼が予約してくれていた店に入る。


ユーモアとエスコート

注文をしていないのにもう心の中で

満足感があった


いつも私がお客さんを相手に無くなった飲み物を

おつぎする立場なのに

今夜はわたしが継がれる番


話も弾み、ずっと笑わしてくれる。


日頃のストレスがスッと消えるような

感覚


もう少し彼といたい、、、


イタズラに彼の目をじっと見つめてみる


照れる彼に、追い討ちをかけるよう

寄り添い、羽のような優しい肌触りで触れる


そっと私より優しい手で

頬に手をやり、近づく彼の唇

その瞬間吸い寄せられるように

受け入れた彼との初めてのキス。


瑞々しく、優しい

浅い息の感覚なぜか初めてではないような

密着する泡のように

浸透する化粧水のような

気持ちのいい感覚


少し照れた彼


もう一度とねだるように

彼の首に、手を回す


じっと我慢し、食事にありつけない

犬のように

少し激しく、キスをする


髪を撫で、BGM のアレンジにも似た彼のリップ音


いつも聴くプレイリストのような心地い感覚


激しくキスする。


続けてしまったらエッチな気分になる

少し、拒否するかのように

彼の唇から離した


その時間、止まったような気がした


あっという間に時が過ぎ

今日という日が終わる


普段通りの彼、彼の運転で送ってもらう

あの時の感覚がまた欲しい


運転する彼の冗談や、話に

自然と大きくなるリアクション


撫でるように彼に触れ、彼の横顔を眺める


ウブな女の子のように、彼と目が合うと

照れたように

相対する方向を向く


家に着いた時、なかなか降りない私に

彼の腕がそっと伸びる

肩に顔が埋まり、安心と酔いのせいか、、眠くなる


息が漏れるように

耳元に聞こえるように

甘く吐息を吐く


ズルい!彼の言ったささやく声に惚ける私に

唇の柔らかい感触と

温もりを感じる


バズる曲のようにAからサビ、Bに間奏、サビからまた

フェードアウトする曲のような

リズミカルなキスを最後に


次の週末を迎える。


あれから2週間目の週末


彼の送迎で、お店からの帰り


あの日と同じ場所に車を停めた

彼は私より先におり

助手席に回り、ドアを開けてくれる


彼には悪いが、その感覚が姫になっているかのようで

少しわがままになってみる。


その日、いつもより多く飲んだ


飲まないとやていけないほどのお客さんで

彼も少し心配そうに見ている。


彼が欲しい、、、


わがままになっている私にそっと手を添えるよう

彼が伸ばす腕


ダメ


彼の手を引き

強引に私から求めてみる


ソフトなキス


私の気持ちを察すように

ヘッドリストに押し付ける手

もう片方の手は私の頬に

私の感情を映す鏡のような、シンクロするキス


あわしてくれているのか、相性がいいのか

どうでもいい


気持ちよくなる

少し笑って彼が腕をほぐすように振る


薄暗い住んでる賃貸の階段の下

彼が激しくキスをする


瑞々しく響く、二人の音


不意に彼が、私の股下に腰掛けるべく

足を入れてくる


力が抜けそうになる感覚と

彼の足から感じる温もり


濡れていることが悟られるのではないかと恥じらいの中

彼が羽のような優しい手つきで

体全体を愛撫する


気持ちはもう、我慢の限界寸前

そんな時彼が優しく抱きしめ

『また』と言った


学生のカップルのように

お互いの姿が見えなくなるまでの短い距離を

振り向き確認する


名曲になった歌のように

お互い、次会う日を待つかのように


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