第2話:あまいあまい

決定的な「食べられるが、食べられない」は、もう6年になる。


最初はただの出社拒否症だと思っていた。

朝ご飯を食べて、ゆっくりと支度をする。

ネコと戯れ、会社に向かう途中で、いつも気持ちが悪くなった。


「甘えた私だ」

家に引き返しながら、にやにやしていた。



全然甘えていなかった。

読みが甘かった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る