第58話

甲子園予選大会がやって来た。

県総合グランドでこれより約1ヶ月に渡り、熱戦が繰り広げられる。

エースで4番、ナンバー1の背番号を付けている克樹。そしてキャッチャーミットを付けているキャプテンの星崎。この2人を中心にしたナイン達がズラリと横一列に並んだ。

「これより花崎高校対森里高校の試合を開始致します」

そして試合開始のサイレンが球場に鳴り響く。周りを取り囲んだ観客席の観客もサッと気を引き締めた。

1回表、花崎高校の攻撃。

バッターボックスには1番の佐久間蒼が立っている。蒼は3年生で杏奈の兄である。昨年の練習試合の時には克樹の変化球が蒼に打たれてソロホームランとなった。そして森里高校は負けた。しかし今回は必ず勝たないといけない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る