第55話
1年生からレギュラーに選ばれた克樹に対して決して周りの目は優しいものではなかった。特にそのせいでレギュラーを外されたピッチャーの和泉の目は冷たかった。先輩達に納得してもらう為には実力を示すしかない。克樹は毎朝の早朝練習を欠かさず、部活終了後も最後まで残って練習を重ねた。でもその時の克樹にはその方が有難かった。何処にいても何をしていても克樹の頭の中には常に佑里がいたからだ。
「克樹」
投球フォームを見て、監督から指示が飛ぶ。
「はい」
克樹は監督の前まで走って行った。
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