第43話

バレンタインは女の子に取って特別な日だ。それは彩加に取っても同じである。デパートのバレンタインコーナーの一角には色とりどりのチョコがズラリと並んでいる。その中には高校生や

大学生、赤や茶色のコート姿の女性達など会社帰りの人の姿も沢山あった。

彩加の隣には同じマネージャーで友人の松下伶奈がいる。

彩加が手に取っているのは人気のneneのチョコだ。

「それは岩崎君に?」

「そう。璃来ちゃん、neneのチョコ好きだし」

「馬場君には買わないの?」

「友チョコって奴?」

「バリバリ本命でしょう。彩加、それでいいと思うよ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る