馬鹿にしていた幼馴染のイタズラがその日は一味違った

夏葉緋翠

第1話 馬鹿じゃねぇの!?

 ピンポーン。



 一回目のチャイムであいつが出てくることがないのは分かっている。



「ちょっとナツ!!いつまで寝てんの!!もうフユくん来てるよ!!」


「………………」


「おい起きろ。また学校遅刻すんぞ」


「…………」


「ごめんねぇふゆくん。ほんとに、夏海なつみのこといつも起こしに来てくれてありがとうね!」


「いえいえ、もう慣れてますから」



 短いパーマヘアを揺らしながら、笑顔で出迎えてくれる。出てくるのは決まっていつも夏海の母ちゃんだ。


 そしていつもこうしてアイツの部屋の前で声をかけて、また玄関へ降りてくる。


 相変わらず朝が弱いな、アイツは。


 小学校の時からよくこうして玄関で待たされたものだ。


 嫌なら先に行ってしまえば良いと言われるけど、一度置いていった時のアイツのガチ泣きを見てから罪悪感が半端じゃなさすぎて、それからはこうして遅刻ギリギリになりながらも、アイツが支度を済ませて出てくるのを待つことにしている。



「わりいフユ、遅れた!でも今日はちゃんと起きてたんだよ!!」


「はいはい、そういう夢を見てたんだよな。ほら走れ!」


「痛ってぇ!ちょ、違うって!ほんとに今日はちゃんと起きてたんだよ!!」


「いいから、早く行くぞ。お前のせいでまた遅刻ギリギリなんだから」


「おい待て、お前の蹴りほんとに痛てぇんだからな!?」



 寝癖が飛び跳ね、ネクタイもゆるゆるで、シャツもズボンから出てしまっている状態で出てきたところからして、ついさっき起きて相当焦りながら着替えをしてたんだろう。


 玄関から出てきたアイツのケツを蹴っ飛ばせば、アイツはすぐに走り出す。その後ろをおれが全速力で追いかける。


 おれに追いつかれたらまたケツを蹴り飛ばされるって分かってるから、アイツも捕まらないように、文句を言いながら全力で逃げるように学校へ向かう。


 こうしていつも走りながら会話をするのがおれたちの日常でもある。


 結局何度か追いつくから、その時は軽めに足を当てるくらいにするんだけど。



「痛ってぇな……なんだ?おまえカバンに何か仕込んでる?」



 あいつがバランスを崩したことで、ケツではなくあいつが背負っていたカバンの底面に脚が当たり、その時に何か固い物に当たった感触があった。


 普段あいつが教科書類を持ち歩かないことは知っている。



「どうせまた今日仕掛けるイタズラに関係あるものでも入ってたんだろ」


「うぇっ!?べ、別にそんなの持ってきてねぇけど〜……」


「寝坊したのもそれの準備で夜更かししてたとか?」


「んな訳ないじゃないですか〜……」



 図星だな。


 そんなくだらない事で夜更かしすんなよな……小学生じゃねえんだから。


 いや、コイツは小学生の頃からずっと変わらねぇからな。



 毎日毎日イタズラを仕掛けてくるから鬱陶しいものの、あまりにも分かりやすいものだから、いつも痛い目を見ているのはアイツの方なんだけど。



 例えば小学生の頃。


 机の中にビックリアイテムを大量に仕込んで、おれが机の中の教科書を引き抜くとそれがこちらに向かって飛び跳ねてくるなんて仕掛けを仕込んでいた時もあった。


 けど、アイツはおれが引っかかるところが見たくて見たくて仕方がないから、ずっとおれの机を見てる訳ですよ。


 そしたら嫌でも分かるよね。


 だから逆に、おれはおれでプリントを折りたたんだものを何枚も重ねて机の中に仕込んでおいて、何事も無かったかのように、そして観察している猿川にも気付かないフリをして教室から出ていく。


 そうすると、どうして仕掛けが発動しないのかと、様子を見に来る。


 仕掛けの位置を調節するために机の中に手を突っ込むけど、どうにも上手く仕掛けを取り出すことが出来ない。


 朝しかけた時、こんなにギチギチに詰まってたっけ?と、一度取り出して仕掛け直そうと、思い切り力を込めた瞬間、自身がしかけた分とおれが追加していた仕掛けがアイツの顔面目掛けて発動。


 驚きのあまり椅子からひっくり返ったアイツは、床に頭を強打した。


 おれはそれを見下ろしながら笑ってやった。一度痛い目を見たらもうやらないだろう。



 そう思っていたのに、アイツは涙目になりながら「次は絶対勝つ!!」ってひっくり返ったまま指さしてきた。


 勝つってなんだ……って思ったけど、それからアイツはほんとに毎日イタズラ仕掛けてくるようになった。


 高校でも、別クラスになったのにも関わらず、アイツはイタズラを仕掛けるためにわざわざおれのクラスまでやってくる。


 まぁ、おかげで飽きない毎日を送ることが出来てるし、イタズラのおかげでクラスの奴らとか、アイツのクラスの奴らとも仲良くなることが出来たのは感謝……ぐっ……認めたくないけど感謝するしかないか。



「ちょい!加速すんなよ!!お前ただでさえ足速いんだから、少しは手加減しろって!!てかたまにはお前が前走りません!?」


「お前の前走ってたら何されるか分かんないだろ」


「言い方言い方!!てかそもそもお前に追いつけねぇわ!!」



 そんな会話をしていれば、あっという間に学校まで辿り着く。


 ほとんど息が切れてないおれに対して、夏海は手を膝について肩で息をしている。



「お前らほんと仲良いなぁ〜またかけっこしながら登校してきたんだべ」


「「仲良くない!!」」


「お〜息ピッタリだ〜」



 のんびりとした声で話しかけてきたのは、夏海と同じクラスのクラス委員長である名巻なまけだ。



「んじゃ、委員長。そいつのこと頼んだわ」


「あいよ〜」



 おれ達と同じくギリギリの時間に登校してくるから、おれはいつもヘロヘロになった夏海を名巻に預けて自分の教室へ急いでいる。


 さて、アイツは今日、どんなイタズラを仕掛けてくるんだか。



「あれ……夏海くん今日やけにカバン重くない?」


「へへ……覚悟してろよフユ。今日こそそのポーカーフェイスを崩壊させてやるからな……」


「すごい自信だけど、まずはそのガクガク言ってる足腰から何とかしようね〜肩貸そうか?」


「……頼む」




 ⟡.· ⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯ ⟡.·




 いつもなら朝から仕掛けてくるんだけど、今日はいつもより少し速く追いかけてしまったから、そんな元気も残っていないんだろうか。


 おかげでこちらは平穏な時間を過ごすことが出来て嬉しいけど、逆にいつものタイミングでイタズラが来ないとなんだかしっくり来ない部分を感じてしまうのが少しだけ悔しい……。



「お〜いフユ!ちょっとこっちの教室来てくれ!」



 あいつが来たのは昼休みになってからだった。


 委員長とともにおれのクラスまでやってきて、教室の入口からこちらに向かって手を振っている。


 それもまたあからさまに何か企んでるような、ニヤニヤした顔で……。


 おれのクラスの奴らも、いつもの恒例行事が始まったと笑いながら、おれが猿川の方へ歩いていくのを眺めている。



「お前どっちに賭ける?」


「愚問だろ」


「だよな〜犬飼が猿川に負けるとこ見たことないし」



 なんて、今では俺たちの勝負の結果で自販機のジュースを奢る賭け事をしてる奴らまででてきている。



「おいそこ〜!!今日はぜってぇおれが勝つぞ!!おれに賭けなかった奴、後でおれにジュース奢れよ!?」


「はいはいわかったよ〜w」


「ありえないとは思うけど、お前が勝てたら今月ずっとお前にジュース奢ってやるわw」


「馬鹿にしやがって〜!!」



 とまぁ、他の奴らの評価がそこまで傾いてしまうのも仕方がない。なにせおれはここまで全戦全勝だからね。



「今日も勝たせてもらうからな、夏海」


「まだ勝ってもねぇのに勝ち誇った顔すんな!」


「んじゃあ行くぞ!あ、どうせならもうあっちでお昼食べようぜ。フユもお弁当とか持ってきな!」



 その誘いはありがたく受けることにして、一度机に戻って、おれは早起きして作ったお手製弁当と水筒を持ってまた夏海たちのもとへ戻った。



「さぁ、どっちか選べ!!」


「はぁ……?」



 夏海はそう言って机の上にある二つの紙コップを指さした。


 どんなイタズラかと思えば……。


 あれか、どっちかがすごく苦いとか、飲もうと口つけた時にバチッと静電気が来るとかそんな感じのやつだな。


 おれは弁当と水筒を、一旦夏海の隣の委員長の机の上に置かせてもらって、もう一度夏海の机の上にある二つの紙コップを注視した。



「匂いを嗅いでみてもいいぞ!」



 なんだこいつ、やけに自信満々だな。


 そう言うってことは匂いでは分からないのか。

 けどそう思わせといてってこともあるから、念のために匂いは嗅いでおこう。



「…………」


「あ、疑ったな?へっへ〜ん、分かんなかっただろ!!」



 くっそ腹立つなぁ。


 あいつの言う通り、どちらも無臭だった。


 色も透明でなんのヒントもない。



「よし、決めた。?」


「ならそれを飲……ん?おれ?」


「そうだよ。二つ用意してるなら、どっちかがハズレなんだろ?なら二人でそれぞれ選んで、せーので飲もうぜ」


「な、なんでだよ……!」


「おやおや……?仕掛けてる側なのに自信が無いのか?」



 単純なコイツなら、少し煽れば乗ってくるだろ。


 同時に選ぶとなれば、あいつは何も入ってない方を選ぶ。


 今にも何も入ってない方の紙コップに視線を……っておい、なんでお前それぞれの紙コップを行き来してんだよ。


 それも額に汗まで浮かべて。


 もしかしてこいつ、自分で仕掛けておいてどっちがハズレか忘れたのか?


 くっそ、なら仕方が無い。


 ちょっとずるいけど、飲むフリをしてやり過ごそう。


 飲み物を口に入れないようにすればいい。



「わ、わかった……!!」


「よし。なら一緒に飲むぞ?せーのっ!!」



 夏海は右の紙コップを、おれは左の紙コップを選んだ。


 夏海は一口でいい所を、何故か覚悟を決めて全部飲みほした。



「あー!!!!お前飲んでねぇだろ!!!!」


「当たり前だろ。誰が得体の知れねぇもん口に入れるか」



 ほとんど減っていないおれの紙コップの中身を見て夏海が絶叫した。


 夏海が膝から崩れ落ちたところを見るに、どうやら運良くハズレを引いたのはアイツの方だったらしい。


 一安心して、おれもお茶を飲もうと持ってきていた水筒へと手を伸ばした。


 久しぶりにちょっと緊張したから、口の中が乾いてしまった。


 自分で準備してきた水筒だから、心配は無用だ。


 あいつが手を出せないように委員長の机の上に置くというところも抜かりない。


 蓋を開けて思い切りお茶を口の中に注ぎ込む。


 またドヤ顔でアイツのことを見下ろしてやろうと思ったその瞬間。



「ごふっ!?!?!?」



 おれ入れてきたの麦茶だったよな!?


 何だこの変な甘さ。間違えて他のを入れた?いや、そんなはずは無い。ちゃんと容器を確認してから水筒に入れたはず……。



 おれは口元を抑えながら、ポケットからハンカチを取り出して、机の上にこぼしてしまったものは拭いて、まだ口の中に残っていたものは、何とか根性で飲み込んだ。



「くっくっくっ……あっはっはっはー!!!やったぜ!!」


「やっぱりフユくんは紙コップの方飲まなかったね〜」



 盲点だった……まさか名巻が夏海に協力するなんて。



「名巻……どんな条件で?」


「う〜ん。運動神経抜群で、なんでもこなしちゃうフユくんが負けるとこ見てみたかったというか〜?」


「こう見えて委員長はおれらのクラスの不良たちを全員更生させるくらいの能力を持ってるんだ!人を見る目と相手を嵌める技はかなりのものだぞ!」


「夏海くん、言い方悪いよ〜?」


「あ、すみません。許してください」



 マジか、ただの癒しキャラじゃなかったんだな……。



「とりあえず約十年ぶりにフユに気分いいわ〜!おれも喉乾いた!」


「あっ、夏海くんそれ……」


「ん?あっ、あーーっ!!やっべぇ!!飲んじゃった!!」



 あいつが膝から崩れ落ちたのが演技なら、あいつが最初に飲み干したのが当たりのコップで、おれが飲まなかったやつがハズレってことだ。


 おれを上手く嵌めたことで気が抜けていたんだろう。


 あいつはそのハズレ分を豪快に飲み干した。



「ていうかお前、これ何入れたんだ?さっきからずっと身体の中が熱いんだけど」


「そういえば僕もまだ聞いてなかったな〜夏海くんはびっくりすることが起きるって言ってたけど、どんなことが起きるの〜?」


「女の子になるらしい!!」


「え?」


「はぁ……は!?」


が言ってた!!」




 夏海の兄貴、空吾くうごさんが一役買ってるとなると面倒だぞ。


 あの人がめちゃくちゃ頭が良いのは知ってるけど、毎度訳の分からないものを造り出すんだよな。


 なんであの人警察に捕まらないんだろ。



「それ、解毒剤みたいなのってないの〜?」


「あるよ!!」


「なら早く出せ!!教室の中でいきなり身体が変わっちまったら大騒ぎだろ!!」


「わかった、分かったからちょっと待ってろって!!…………あっ」



 必死にカバンの中を漁っていた夏海の手が止まる。


 出てくるものはタオルだの着替えの半袖シャツだの……部活の道具しか出てこない。


 そのシャツのどれもが一部分だけ水色に染まっている。


 そしてカバンの奥底には、栓が外れた小瓶が一つ……。



「お前……もしかして……」


「うん……」


「あっ、でも待って〜もう一つカバンの中に瓶みたいなのが見えるよ〜」



 委員長の指摘で見つけ出した小瓶は、栓がされているものの、だった。



「お前……これは?」


「その〜実は……」



 正座させた夏海がポロポロと白状した。


 おれに一泡吹かせたいと空吾さんに連絡を取ったところ、空吾さんのもとから小包が届いた。


 そしてその中には飲むと女の子になる薬が二つ。そして解毒剤が二つ。


 意気揚々と準備したはいいものの、今朝になっていざおれに飲ませて大変なことになってはいけないと、自分で少量薬を試したんだそう。


 そうしたら見事に胸が膨らんでくるわで、驚いて解毒剤を一つ飲んでしまったと。



「じゃあほんとに今日は寝坊してなくて、おれがチャイムを押した時にはまだお前は女の子の状態で、部屋から出るわけにもいかず、声を出すわけにも行かずだったってことな……」


「そうです……でも、これお前のせいでもあるからな……!!」


「はぁ!?なんでそうなるんだよ!!」


「お前学校来る時おれのカバン蹴ったろ!その時にきっと栓が抜けたんだ!」


「だったとしてもそんなもん持ってきた方が悪いだろ!!」



 おれと夏海の口喧嘩はどんどんヒートアップして、お互いに胸ぐらを掴みながら互いに言葉をぶつけていく。



「いいや!人のこと蹴る方が悪いね!!」


「毎日イタズラ仕掛けてくる奴に言われたかないわ!!」


「なんだと……!」


「やるか……!?」


「ちょ、ちょっと二人とも〜……」





「「委員長は黙ってて!!!!」」





 おれたちのその声に教室が静寂に包まれる。


 当のおれ達も、お互いの声に驚いて目を丸くしている。


 教室に響き渡った透明感のあるソプラノの声。



「お前……声が……」


「フユもだぞ……」



 そして各々、恐る恐る襟元から自分の胸元を覗き込む。


 自分の身体がすっかり変わってしまっていたことへの驚きと共に、見てはいけないものを見てしまったような変な罪悪感が襲ってきた。


 それに、自分のものとはいえ、初めて見た生の女の人の身体に下腹部が反応してしまいそうになるけど、どうもそちらの感覚もおかしい。




 無くなってる……!!!!




「お、お前……フユ、マジで……?」



 股間に手を当てて愕然としているおれの顔を見て、夏海があわあわしている。



「夏海もだろ……?」


「いや、おれは


「なんでだよ!!」



 まだ残ってるってなんなの!


 人それぞれで変化の速度が違うのかよ。



「あの〜すぐ夏海くんのお兄さんに連絡した方がいいんじゃない……?」


「そうだよ!夏海、スマホ!!」


「お、おう……!!」



 そうだ。造った本人なら、戻し方を知ってるかもしれない。


 おれたちは周りの目も声も気にせず、夏海のスマホの画面をかじりつくように見つめた。


 夏海が震える手で通話アプリを開き、空吾さんに電話をかける。



「…………繋がった!兄貴!!」


“お〜夏海か。その声からして、どうやら上手くいったみたいだな”



 思ったほか早く繋がった。


 夏海とおれは捲し立てるようにこの身体を元に戻す方法を尋ねた。



“二人同時に喋るなって。てか、アレ飲んでからもう五分過ぎてるだろ。なら暫くは元には戻らねぇぞ?”


「「うぇ!?」」


“それに夏海、おれ言ったろ?あの解毒剤はって。朝試して飲んだってお前……だから下手に抗体出来て中途半端な変身になったんじゃないか……?”



 おれが睨みつけると、夏海はバツが悪そうにそっぽを向いた。



「空吾さん、今どこにいるんですか?早く戻ってきて解毒剤造ってください!!」


“あ〜……そうしたいのはやまやまなんだけど、アレっておれ一人で造った訳じゃないんだよね”


「だったらその人にも連絡を!」


“そいつ海外行って行方くらましちまったんだわ”


「…………てことは?」


“悪いけど、自然に戻るの待って――プツッ”


「あれ……空吾さん、空吾さん!?」



 それだけ言って電話は切れてしまい、もう一度掛け直しても、「この電話は、現在電波の届かないところに―――」という音声が流れるばかり。



 こ、この身体でしばらく過ごせって……?いつ戻れるかも分からずに……?



「「馬鹿じゃねぇの!?!?」」



 おれたちの声は二つ先の教室にも届くくらい響き渡った。







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