幕間:☆OHANASHI☆

リュウと龍真に拉致されたダンマスは、現在巨大地獣ダンジョンの水晶コアが設置されている部屋にて、⭐︎OHANASHI⭐︎していた。


ダンマスは椅子に座らされ、上から悪い顔をした龍二柱に覗き込まれている。

「なぁダンマス。俺達は晴れてお友達になったわけだな?」

「うん‼」

「それは素晴らしいことだ。俺も龍真も嬉しい。きっと外の仲間も友達になってくれるだろう。皆優しい奴等ばかりだからな」

「うん‼」


「……だがな、ダンマス。少し考えてみろ。さっきまでお前は龍真に仲間を殺させようとしていたんだぞ?龍真に、未来のお前のお友達を殺させようとしたわけだ。そのヤバさは十分理解しているよな?」

「うん……」

なにやら風向きが変わってきた。


「しかしリュウが機転を利かせ、暴走した拙者を止めてくれた。だから何も無く終わったのでござるよ。まずリュウに感謝せねばならぬ」

「リュウ……ありがとう」

「ああ、許そう。なんせ俺達はお友達・・・だからな」


ここでリュウはさらに顔を近づけた。

「───だが。お友達なら、御礼の一つや二つするべきだと思うんだよな。今後の関係のためにも。それとダンマス自身の罪滅ぼしのためにも」

「お、御礼……?」

「ああ、御礼だ。俺が感謝を感じられる物なら何でもいいんだが、できればダンマスのとっておきの宝物なんかが貰えれば、俺達の友情は永遠に続くと思わないか?」

「た、宝物……」


ダンマスは胸の前で両人差し指をツンツンさせながら。

「えーっと、宝物は無くは無いんだけど」

「ふむふむ。じゃあその心当たりのある何かを教えてくれないか?」

「その宝物、一万年に一個しか作れない貴重な物だから……」

「「!?」」


想像以上のスケールに、リュウと龍真は顔を見合わせた。


「ちなみになんていう宝物でござるか?」

「ダンジョンコアだよ。ほら、あそこにあるのと同じ水晶を、僕は他に七つ持ってるんだ」

ダンマスが指さす先には、それはそれは神秘的な水晶が浮かんでいた。


「あれにありったけの魔力を注ぎ込むと、誰でもダンジョンを作れるんだ。僕は協力者がいないから、そもそもこのダンジョンから水晶コアを運び出せないんだけどね。でも、もし外に設置できれば、僕はこのダンジョンと、その新しいダンジョンを自由に転移で行き来できるんだ‼」


「このダンジョンのマスターであるお前が転移できるということは、もしかして俺が新しいダンジョンを作ってそこのマスターになれば同じことが可能ということか?」

「よく気が付いたね、さすがはリュウ‼ 補足すると、そもそも水晶コアの創造主は僕だから、僕が事前にリュウとか龍真に共同マスター権限を付与すれば、自由に転移できるってわけ‼」

「ほほ~ぅ。それは便利だなぁ」

「でしょでしょ~?えへへへ」


リュウはニチャアと邪悪な顔をした。

「じゃあ仲間を殺させようとした反省と、俺への感謝。そして、ダンマス初めてのお友達の記念として、その水晶コアが欲しいな、俺は。……でないと心の傷が癒えないし、心情的に次へ進めないんだ。ほら、あそこの龍真を見てみろ、今にも死にそうだ」


「拙者は……拙者は愛する仲間を殺そうと……ゲホッゲホッ」

龍真はアイテムバッグから出したケチャップを血に見立て、吐血の演技をした。


「ち、血を吐いてる……可哀そう」

「だろ?早くしないと、俺と龍真は仲間を連れ、出て行ってしまうかもしれん。ああ……せっかく友達になれたのに……」

「それはダメー‼」


ダンマスは空間の裂け目から七つの水晶を取り出した。

これこそが一万年に一個しか作れない、ダンジョンコアだ。


龍真とリュウはあからさまにケロッとし。

「おぉ、それが噂のダンジョンコアでござるか‼」

「ダンマス。予備を一個残せばそれでいいよな?」


「えっ、もしかして六個持っていく気なの?」

「ダメなのか?これから永遠の友達になるのに?ダメなのか?ダンマス。なぁ、ダメなのか?」

「うぅ……なんか怖いよぉ」


「逆に考えてみよう。ダンマスはここ以外に、六つのダンジョンを手中に収めることができるんだぞ?ここは砂漠だが、大森林に海、氷雪地帯に火山地帯。いろんなダンジョンを作れるし、いつでも俺達の所に遊びに来れるようになるんだ。これ以上の喜びは無いだろう?」

「確かにそれはそうだけど、六個……僕の六万年…‥」


リュウと龍真は再び悪人顔で圧をかけ始めた。

「もう断る理由は無くないか?このために作ったと思えば悪くない。だよな?なぁ?」

「仲間殺し未遂をこれでチャラにできるわけでござる。もし拒否すれば、その時は……どうなってしまうかわからぬでござるなぁ」


「うぅ……わかったよ、六個あげる」


「さすがはダンマスだ。俺達のマブ」ニチャア

「よし。じゃあ外の仲間とも友達になりに行くでござるか」ニチャア


「うぅ……僕の六万年が、こんなにあっさりと……」


その後ダンマスは二人と手を繋ぎ、捕らわれた宇宙人のように、草原空間へと連行された。

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