第43話 海!水着!!

「あ、きたきた!おーい!こっちこっち!」


紅葉さんの声がして集合場所に行くと

既に水着の紅葉さんと四条先生がいた


「おはようございます二先生!急な申し出を許可してくれて感謝します!」


「あーいえー気にしないでくだせえ」


四条先生、かなり日焼け跡あるなぁ

とマジマジみてると、急にガシッと腕を紅葉さんに掴まれる


「ね、ねえ愛華ちゃん!あたしの水着どう!?」


どうって……白のオフショルダータイプか

凄く可愛いけど……



「じゃあなんで四条先生の方見るの!?胸小さい方が好きなの!?!?」


「い、いや、そういう訳じゃなくて……日焼け跡すごいなぁって……」


なんでこんな言い訳してるんだ私……

紅葉さんは「なぁんだ」と安堵する

胸の大きさとかまともに気にしたことないけど

まあ、相変わらず紅葉さんはデカイな…


「うっせぇなお前ら、ちっとは静かにしろよ」


水着で九十九さんも合流した

また紅葉さんに起こされたのだろうか、眠そうだ

そういえば九十九さんも日焼け、というか肌黒いんだった

Tシャツ着てるかと思ったけど、服にも見えるタイプの水着だ


「な、なんだよマジマジ見て」


「昔と比べて肌変わりすぎじゃない?」


「あ〜日焼けサロンにハマってたらいつの間にかこうなってた」


そんなものなのか……

「可愛いと思うよ」とだけ伝えると

「うっせぇ」とそっぽを向かれた

相変わらず九十九さんの扱いが難しい

と思ってると忍先輩が合流した

忍先輩はこの前見せたフリルのワンピースタイプの水着を着ている


「やっぱり似合ってますね」


「そ、そうかな?えへへ、やっぱり恥ずかしいな……」


「麗奈先輩は?」


「あれ?さっきまで隣に……あ、いた、どうせ隠せないんだから逃げないの!」


「し、しかし……」


「私だって逃げ出したいんだからおあいこ!!!!」


忍先輩は無理やり麗奈先輩を引っ張り出す

黒を主体としたかなり大人っぽいビキニだった

え…凄い綺麗…


「えー!めっちゃ綺麗じゃないですか〜!!」


「そ、そうか?母が選んできたんだが、中々恥ずかしくてな……」


「ここに集合する前に、私にどうか!?って聞きまくるんだよ」


「し、仕方ないじゃないか!!?……あ、、あの、神楽さん、どうかな…?」


「…………え?あ、凄く、綺麗だと思います」


「ほ、本当か?良かった……」


「おーーいおまえら〜さっさと行くぞ〜」


先生の掛け声でようやく皆動き出し

私は荷物を持って歩こうとすると

なんだか見覚えのある子達が遠目で見えた

……あれ?榎木さんと玄野さん…?

2人も来てたんだ……手繋いで歩いてる……


「げっ!!!?」


「おろ〜?愛ちゃんではないですか〜お久し〜〜」


「久しぶり。二人とも海来てたんだね」


榎木さんも玄野さんもほぼ一緒のデザインのビキニだ


「うむ、デートなう」

「ちっがう!!」

「でも手繋いでなかった?」


「こ、これは……そう!罰ゲームよ!」


「人目ないとこくらいはって繋いだのお主では?」


「だーーー!あんた空気読めっての!!!」


な、なんだかお邪魔してしまったようだ

やっぱりこれで付き合ってないは嘘にも思えるな……

「邪魔しちゃったね、もし良かったら皆いるから後で顔だしてよ」とだけ伝えてその場を後にした


いいな、カップルってやっぱりあんな感じってことだよな

私があんなふうに隣にいて欲しい人か……

少し考えておくか

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