ラピシャスの庭園
@sakuramboooooom
第1話 出会い
「よし、!」
家事も済ませたし、趣味の筋トレでもやろうかな。
と、思いダンベルを持ち上げたその時だった――……。
「ん?」
魔法陣が突如出てきた。見間違いだと思い、目を擦ったが、身間違いなんてものではなかった。
そして、魔法陣が白い光を放ち始めた。
そして、私を包み込み初めた。
こんな平凡な休日さえも邪魔される。
なぜだろう。私はごく普通のOLだった。
今日だってようやっともらった休日だった。
見回りの目を避けて、同期と仕事をし、上司に叱られて過ごしていたのに。
こんな、こんな平凡な日も、よくわからない謎の魔法陣に邪魔された。
じわり、と涙が滲んできた。
が、しかし不意に視界が晴れてきた。
「大丈夫ですか?」
そして聞こえてくるのは優しげな青年の声。
目線を上げると私と同じくらいの青年が居た。にこやかな微笑みを浮かべて青年は立っていた。
彼は、私に手を差し伸べていた。
私は彼の手を借りて、よいしょ、と立ち上がった。
「はじめまして。私はイチ。お嬢さんといる世界とは違う世界に住む住人です。突然ですが、貴方に頼みたいことがあるんです!」
私は目を剥いた。あゝ、これから私はどうなるのだろうか。
ラピシャスの庭園 @sakuramboooooom
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ラピシャスの庭園の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます