ラピシャスの庭園

ゐろは

第1話 出会い


 「よし、!」

 家事も済ませたし、趣味の筋トレでもやろうかな。

 筋トレを始めようとしたその瞬間、目の前に見たこともない光の輪が浮かび上がった。「何これ?…夢?」と混乱しながら、思わず目をこすったが、それでもそれはそこに存在していた。 私を包み込み始めた。

 

 こんな平凡な休日さえも邪魔される。

 なぜだろう。私はごく普通の女子社員だった。

 今日だってようやっともらった休日だった。

 せっかく、ようやくもらえた休日なのに…どうしてこうなるの?私の休みを返して!

 見回りの目を避けて、同期と仕事をし、上司に𠮟られて過ごしていたのに。

 こんな、こんな平凡な日も、よくわからない謎の魔法陣に邪魔された。

 じわり、と涙がにじんできた。

 白い光はだんだんと強さを増し、次の瞬間、ふわりと体が宙に浮いたような感覚に包まれた。眩しさの中で目を閉じると、視界に残った光の余韻が残り続けた。

「大丈夫ですか?」

 そして聞こえてくるのは優しげな青年の声。

 にこやかな笑みを浮かべる青年の姿が、ぼんやりとした視界の中に浮かび上がった。

 異国風の服をまとい、柔らかながらどこか神秘的な雰囲気をまとっていた。『突然ですが、あなたに頼みたいことがあるんです』と、真剣な目で私を見つめた。 私は彼の手を借りて、よいしょ、と立ち上がった。

 「頼みたいことがあるんです!」と彼に言われ、思わず目を見開いた。この状況が信じられず、混乱したまま彼の手を見つめたまま固まってしまった。これから、私に何が起きるのだろうか?

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