【無謀】釣りスキルだけで異世界最強を目指す─!?【異世界転移】
@ikkyu33
プロローグ
目を覚ますと、見知らぬ空間にいた。
気がつくと、目の前には青空が広がり、周囲には見たこともない風景が広がっていた。高くそびえる木々、色鮮やかな花々、そして遠くの山々まで──すべてが未知の世界だった。
「俺、転生したのか?」
唐突な変化に、混乱しながらも頭を整理しようとする。自分が死んで、異世界に転生したことは理解できた。しかし、どうしてこうなったのかは全く見当もつかない。転生と言えば、通常は「特別な能力」や「スキル」を授けられるものだが、目の前の状況を確認しても、そのような兆しは感じられなかった。
「あれ……?」
ふと、自分の手のひらを見つめてみると、そこには一枚のカードが握られていた。そのカードには、こんな文字が書かれている。
「スキル:釣り」
「釣り……?」
その文字を見て、主人公はしばらく言葉を失った。釣り? そんなもの、まさか異世界で使うような能力じゃないだろう──。思わず笑ってしまうが、カードを見つめるうちにその事実が徐々に脳裏に焼き付いていった。
「どういうことだ……?」
異世界に転生し、与えられたスキルが「釣り」とは、いったいどういうことだろうか。世界を救う勇者でもなく、魔法の使い手でもない。唯一の特技といえば、釣り糸を垂らして魚を釣ることぐらい──それで何をしろと言うのだ。
それでも、彼には一つだけ確信があった。それは、「諦めなければ何かできるはずだ」という思いだった。
異世界で最強を目指す──ただし、釣りだけで。
そう決めた瞬間、目の前に一匹の魚が跳ねた。なんとなく、これが自分の冒険の始まりだと感じた。
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