ギャル×スパロボ

タヌキング

ααα

  私は50代のしがないおじさんである。いつも電車に揺られて会社に行く、そんな日々に飽きていた私は、近くに居たギャル二人の会話に耳を傾けることにした。

 まぁ、ラジオ代わりである。さて最近の子はどんな会話をするのかな?


「まじアーシ、異能生存体かも。この間、道の曲がり角でトラックに轢かれそうになったけど助かったし」


「それヤバない?クリティカル出まくり案件♪」


「マジそれな、とりあえず、むせるみたいな♪」


 ……何の話なのか全く分からん。クリティカルってゲームか何かだろうか?いや最近の隠語は難しいと聞く、もしかしたら全く関係な事なのかもしれない。


「てか、学校行くのたるいわ。ギルドロームに気力下げられた感じィ」


「それな~。でも突撃ラブハート‼」


「俺の歌を聞けぇ‼」


 二人共、息ピッタリである。ギルドローム?突撃ラブハート?何のことなのかサッパリである。


「てかさ、OGなら、どのロボ推しなの?」


「えーっとねぇ。アースゲインじゃん」


「ちょやば‼つーか出て無いし‼ソウルゲインで良くない?」


「そこは64にこだわりあんじゃん。竜王双撃で敵をバッタバッタ倒してくから♪ちなみにスーパーアースゲイン派だかんね」


「合体攻撃取らないとかヤバッ♪」


「てーかさ、アンタは何推しなのよ?」


「ビルトラプター・シュナーベル」


「渋いって♪でも気持ち分かるわー♪」


「でしょ、眼鏡かけたラトゥーニ可愛いよねー♪フェアリオンの時のドレスも捨てがたし」


「それなー、リュウセイとの会話が激エモだわ♪」


 これは日本語なのか?訳の分からない会話ばかりで、頭に?マークが浮かびっぱなしである。誰か助けてくれ。


「てかさー、ダイナゼノンとかガンダムSEED FREEDOMとか早く参戦して欲しいよねー」


「おいおい、コメットルシファー忘れんなし」


「コメルシはなー、惜しかったよねー」


「残念そうに言うなし‼あーカラオケ歌いたくなってきた。今度カラオケ行こうよ、ナイマジとコメルシ歌うし」


「ファナさん祭りかよ。ならアーシはズババン♪ズババン♪歌うし♪」


「アニキ―♪ター、ボッ‼スマッシャーパンチー♪」


 ここまで意味不明だと逆に心地良くなって来たかもしれない。目の前にいる二人が宇宙人だと思えば、この会話だって味があるかもしれない。

 そしてとうとうギャル二人はデュエットを始めてしまったのである。


『走れメロスの様に~~~♪』


 あれレイズナー?

 読者の皆さんは電車内で歌を歌うのはやめましょうね。マナーを守りましょう。




 

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ギャル×スパロボ タヌキング @kibamusi

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