第四章 射殺公爵編
射殺公爵①
ここ2週間メディちゃんのお家にお世話になっていてお昼ごはんの後メディちゃんのお家のリビングでまったりとしている…している場合じゃないが…
ヤベェ…発明が思い付かねぇ…ラグド市で色んな物を見て刺激になるかと思ったけど、射殺公爵の話聞いたら何も通じなさそうで…どうしよう…これがスランプってやつか…
どこからでも撃たれるとかどう避ければ良いんだ?そもそも見えない位置からでもミサイルってのでドカーンってなるんだろ?メディちゃんが言うには近くまで行けるらしいからミサイルは来ない事を信じて射殺公爵の殺し方だけ考えよう。
まずは射殺公爵の情報を整理してヒントが無いか考えてみよう、まず外見は渋くて強そうなお爺さんで毛皮を羽織っていて歴戦の狩人みたいな風貌らしい、姿だけ想像すると老獪な感じがして隙も見せなさそうなんだよなぁ…けどそこは秘策で何とかすると
そんで射殺公爵がしてくる攻撃方法は何もない所から射撃武器をなんでも取り出して精密に的確に射撃してくるってよ…なんだこれ…無敵じゃん…遠かったらミサイル、近かったら拳銃、目で見える範囲なら狙撃銃ってので撃ってくるって事か…全部メディちゃんから聞いただけの武器だから想像しづらいが目で追えない鉛の弾丸が跳んでくるってさ…人類じゃ勝てねぇよな…人類同士が銃で戦っても知らない内に撃ち殺されてそうだ、そんなもんを公爵が使うなんて反則だよなぁ…
メディちゃんの話だと公爵達は2~3個の特殊能力?特性?ってのを持っているらしいんだよな…
改めて射殺公爵の特性を考察するに…
①目の届かない遠い所でも見えない位置でも的確に相手の位置を把握出来る特性と
②武器を自由自在に取り出す
③正確無比な射撃能力
こんな感じか?
今回は身体的なヤバさの特性はなさそうだけどそもそも公爵達は人類と桁違いに身体能力が高いからヤバかろうがヤバくなかろうが関係無いけどな…
ちなみに俺の特性は
①ウーパールーパーの再生能力
②刺殺公爵からの《細くなる者》顔以外が棒切れのカカシみたいになる(思ったより自由に動ける)そんなに使いどころは無い
③絞殺公爵からの《曲がりくねる者》身体中どこでもグネグネ曲がる、骨とか内臓とか関係無く曲がる不思議と痛くも痒くも気持ち悪くも無い、現状使いどころは無い
どちらも後遺症みたいのはないのは有難いけどな
う~ん………公爵どもよ…マシなもん寄越せよ…なんだこの特性…色んな物貫いたあのステッキとかくれよ…刺殺公爵が死んだ周りを見てみたけどあのステッキ無かったんだよなぁ…絞殺公爵のロープもただのヒモだったしなぁ…
メディ「どうしたんだいマンダ君?眉間に皺寄せて唸って」
マンダ「んあぁ…射殺公爵の殺せる発明品に悩んでるんだよ…手も足もアイデアも出ない…」
メディ「そんなに悩んでると眉間に皺寄せ過ぎて皺が的みたいになって射殺公爵に撃ち抜かれちゃうんだよ!」
マンダ「眉間が的みたいになってるとか狙ってくださいって言ってるようなもんだな、そんなに射殺公爵は頭撃つのが好きなのか?」
メディ「まぁ…ヒューマナタイトを摂取するなら心臓付近は狙わないで頭狙うかな…多分…ヒューマナタイトが銃弾でどっか跳んでったら探すのメンドクサイからね」
マンダ「う~ん………って事は頭撃たせりゃ良いのか?」
メディ「いくらなんでもマンダ君のウーパールーパーの遺伝子でも死んじゃうよ!?」
マンダ「いや、頭の辺りを撃たせちまえば良いのさ!」
メディ「結局一緒の事だよ!」
マンダ「まぁまぁ大丈夫さ!メディちゃんのお陰で作戦が一歩前進したぜ!」
メディ「ん~??」
俺がなに言ってるかわからないポカーン顔のメディちゃんかわいい!
マンダ「ははっ!一歩前進♪一歩前進♪」
メディ「一歩前進♪一歩前進♪そうさ!人類は一歩づつ進歩してきたんだよ!ゆっくりでも着実に!」
マンダ「……!!それだっ!!メディちゃんナイスアイデア!!」
メディ「ん?一歩前進はマンダ君が言い出した言葉だったけど…?」
マンダ「それでもメディちゃんとの会話で思い付いたからメディちゃんのお陰さ!」
メディ「そうかな?まぁ褒められて感謝されてるならそれを全部受け取って僕は大満足さ!」
マンダ「それじゃあ!行くか!兵器開発部門に」
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