審判

ルーカスはサッカーの審判をしているが今度の赤チームと青チームの試合では審判仲間のメンディに唆され八百長をすることになった。


試合中


「おい、メンディとんでもないことになったぞ」

ルーカスはVAR室にいるメンディに無線を送っていた。

「落ち着けルーカス」

「青のチームのキーパーが相手のフォワードを転かしてしまった。PKを与えるか?」

聞かれたメンディは語気強く言い放った。

「そんなことできるわけないだろ。もう青のチームには10億円振り込まれているんだ。どうにかしてPKだけは阻止しろ」

「よし、こうしよう。ファウルが起きた場所はペナルティエリアぎりぎりだったな?」

メンディはルーカスの考えていることをすぐに察した。

「なるほど、ペナルティエリアの外のファウルにするんだな、名案だそうしてくれ」

示し合わせたルーカスは笛を吹いてPKではないことを説明した。

赤チームの選手は抗議に集まってくる。

ルーカスはその選手たちを制止した。

「青のキーパーのファウルはペナルティエリアの外で起きたのでPKではありません!」

そう言ってルーカスは青のキーパーにレッドカードを提示した。

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