第33話 寺社下ココ①
(side:寺社下ココ)
私は寺社下ココ。
高校3年生の受験生だ。
彼氏のサトシとの塾の帰り道。
「なあ、ココ、少し公園にいこうぜ。」
「え、またー。」
「な、いいだろ。」
サトシはすぐに人気のないところに行きたがる。
「いいけど。」
「ん……」
「ココ、唇がぷるんとして気持ちいいんだよな。」
サトシはそう言って、私の制服の中に手を入れてきた。
「誰か来ちゃうよ。」
「こんなところ誰も来ないって。」
「あっ…声でちゃう。」
「ココの声かわいいよ。」
サトシは私のスカートの中に手を入れて、下着の中にまで手を入れてきた。
「ココ、すごい濡れてんじゃん。」
「こんなところじゃいや……」
「誰も来やしないって。」
サトシはベルトを外して、ファスナーを下ろした。
「ちょっと我慢できないから頼むよ。」
「昨日、したばかりなのに……」
私は身をかがめてペロペロと舐めた。
「口の中に全部咥えてくれ、ああっ、もっと吸うように早く。」
「ああ、ココっ……。」
サトシに頭を掴まれて無理矢理、喉の奥まで入れさせられる。
ごくんと喉を鳴らして飲み込み、口元をハンカチで拭く。
次の瞬間、目の前のサトシがいる公園の景色がブレて、木々の広がる景色が広がった。
目をこすり、見開いて回りを確認する。
「あれ?サトシ?」
目の前にサトシがいたはずなのに急に森の中に移動した?
「サトシー!どこー!」
誰も応答がなく、ただ風の音だけが静かに聞こえるだけだった。
「誰?サトシ?」
草むらが、かさかさと揺れた。
何かがそこで動いている。
私は少しづつ後づさりながらその草むらに意識を集中する。
……あれ……私倒れてる……。
草むらを揺らしていたのは陽動で、私の後ろから何かで頭を殴られ、私はは地面に横たわっているようだった。
「ギャギャッ!」
「……誰?……いたっ」
それは緑色の肌をした子どもほどの背の怪物だった。
アニメで見たことがある、ゴブリンだ。
でもどうして目の前に……
体が思うように動かない……
頭が割れるように痛い……
地面を這うようにして逃げようとするが、二匹のゴブリンはすぐに追いつき、私の制服を引きちぎった。
「やめて……」
ゴブリンは私の乳房を舐め始め、時々鋭い歯で噛みつかれた。
突き放そうとするが、私の力では全く刃が立たない。
もう一匹のゴブリンは私のプリーツのスカートの中に潜り込んだ。
下着を太腿まで下ろして私の足の間に顔を突っ込んできた。
かぶりつくように顔を押し付け、口で吸い出してくる。
「いや……あっ……」
胸を舐めていたゴブリンが私の口を舌で舐めていると何か大きな物が私の中に入ってきた。
「いや!ちょっとやめてよ!……やめてよ……」
ゴブリンはパンパンと私に体を突き、私はもう一匹のゴブリンに上体を押さえつけられて胸を舐められた。
「だ……誰か助けて……」
私の中を暴れまわるように動き回るとプシュッと何かが私の中に噴き出した。
頭の中がチカチカとして、体の大きな震えを押させらない。
その後、何度も私の中にゴブリンの体液が噴き出された。
「ちょっと……離して……」
私はお腹から何がが流れ出るてくる感触をずっと感じながら、ゴブリンの肩に担がれた。
時折、ゴブリンが丸出しの私の尻を叩き遊んでいる。
体に力が入らない。
どこに連れて行かれるのだろうか。
私は死ぬのだろうか。
意識が遠くなる……
「ん……どこ……」
いつの間にか気を失っていたようで、起きると、横たえる私を大量のゴブリンが囲んでいた。
私はゴブリンに揺らされていて、そこら中を噛まれ、引き裂かれ、今も私の中に体液を流し込もうとゴブリンが私を突き上げていた。
私の中に噴き出すと、すぐに次のゴブリンが私の体を揺らしてくる。
ゴブリンの体液が私の中に吹き出す瞬間、意識が何処かに飛んでしまいそうなる。
私はゴブリンたちに揺られながら、体中の痛みとその体の中に出される感覚だけを感じるようになっていた。
……もうどれだけのゴブリンを受け入れたかわからない。
私の体の中も擦り切れて、動くたびに痛みが走るが、もう何も考えられなくなってしまった。
夜も昼もずっとゴブリンが私の元を訪れ、私の体を弄ぶ。
私の体が限界に達すると意識を失い、体を揺する振動で目が覚める。
たまに、水や何かわからないまずい食料を口に入れられた。
突然、私を抱きしめるゴブリンが引き離された。
人間だ。
「☓☓☓☓☓☓☓☓☓☓☓☓☓☓!」
何を言っているかわからないが、私を見つけた男は、汚い私の体を抱き寄せてくれた。
すぐに背中におぶされたが、男が歩くたびに、振動で私の股の間から、ゴブリンの体液が垂れて、糸を引いて地面に落ちた。
私は心地良いその背中の上で、ゆっくりと目を閉じて、久しぶりの睡眠を取ることができた気がした。
▽
何かにうなされて目を覚ますとベッドの上だった。
体の傷が治っている。
ゴブリンの体液でベトベトだった汚い体は、綺麗に拭かれていた。
「気が付きましたか。痛いところはないですか?」
「え……はっ……はい……」
涙が次々と溢れてきて言葉がうまく出てこない。
「急ぐことはありません。ゆっくりと休んでください。」
その人はずっとベッドの横で私が起きるのを待っていてくれたようだった。
お腹が熱い。
きっとゴブリンの体液が私の中にまだ残っているんだ。
体を起こそうとするとニュルッとした何かが股から流れ出てきた。
「うう……」
「寝ていてください。
大変でしたね。」
その人は、私の頭に手を乗せて、私が再び眠るまでずっとそのまま静かに撫でてくれていた。
▽
再び目を覚ますとベッドの端でその人は上体をベッドに預けて寝ていた。
「まだ、いてくれたんだ。」
私は眠るその人の手を握り、その手の感触を感じながら横になった。
「落ち着きましたか?」
「はい、あの……貴方のお名前は?」
「おっと、失礼しました。私はクラウディオ。
この教会の騎士をしています。」
「クラウディオさん……私は寺社下ココです。」
「ジシャゲココさん?変わった名前ですね。」
「ココと呼んでください。」
「ココ、ご飯は食べられそうですか。」
「はい。お腹ペコペコです。」
ぐーっと私のお腹がなり、顔が熱くなった。
「少し待っていてください。」
クラウディオは一度ドアから出ていき、しばらくするとお盆を持って帰ってきた。
「熱いので気をつけてください。」
クラウディオから渡されたのは木の器に入ったスープだった。
ずっとよくわからない食べ物を食べさせられていたので体にスープが染み渡る。
もう何日ぶりの食事だろう。
「美味しいですか?」
「うう……美味しいです……」
ベッドの端に腰掛けている私の横にクラウディオが腰掛けて、私の背中をさすってくれる。
ますます、涙が溢れてくる。
「無理して食べなくてもいいですよ。」
食べかけの器をクラウディオが受け取ってくれた。
私は横に座るクラウディオに抱きついて泣いた。
クラウディオは私の肩を抱いてずっと頭を撫でてくれた。
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