プロローグ『それは一種の障害』

第1話

『ヒカップ家の呪い』――それは1日にしゃっくりを100回したら死ぬという単純明快な呪い。親から子、子から己の子へと代々受け継がれてゆき、継承された者は横隔膜の痙攣が頻繁に起こる。


「・・・何その呪い」


『紡ぎ手』は開示された情報を読み、眉根を下げる。そして今回の舞台となる王国へと足を踏み入れた。


『ヒック・・・ヒック!』


――歴史のキーパーソンと接触するために。

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