手練手管 2

一閃

第1話

手練手管てれんてくだを携えて

運命が笑っている

叶うもの 叶わぬものを抱え ボクは泣いている

いつかの唄のように

すべては ボクの手の内にあると信じていた


手練手管を携えて 愛が笑っている

叶うもの 叶わぬものを抱えキミが泣いている

甘い言葉にほだされて

すべては あなたと共にと信じていたのにね


おぼえたばかりの手練手管を携えて

束の間 夢の世界へいざなうから

束の間 愛みたいなもので

あたためてあげるから

キミの甘いささやきで

キミのぬくもりの中で

ボクにも夢を見させておくれ


後は

手練手管のせいにして

「騙された」と

泣いて済ませばいい

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

手練手管 2 一閃 @tdngai1

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ