木漏れ日の中を往く《終》
リーリンカが
「いきなりの事で全く気にもとめなかったのだが、お前なんであんなに
ファイセルは軽く
「あ~、あれはね~
少年は歩きながら北部から南部までの旅の話を彼女に話した。
少女はそれを聞いて笑ったり、
なんだか、前よりもずっと心を開いてれているかのように思えた。
そうこうしているうちに、
「おお!! よく来てくれましたなカルバッジア君、リーリンカさん」
早速、話に花が
「そうか。君の本名はファイセル君っていうのだね。いい名前だ。なんだか今になって
アッジルはニコニコしながら
「いやー、中々の
アッジルの
「いや~、アッジルさん達に出会っていなければどうなっていたことやら……」
リーリンカはレイジルナと話し込んでいる。
アッジルがそばに来てささやいた。
「にしてもリーリンカさんは
ファイセルは
「レイジルナさんも美人じゃないですか。ちょっとキツいですけど」
おもわず男2人で笑いあった。
長いこと話し込んだ後、アッジル
「また、
「アンタらも健康には気をつけて仲良くやりな。アタシもダンナとそれなりに仲良くしてやってくからよ!!」
こちらが見えなくなるまで2人は手を
ファイセルはリーリンカの
ファイセルはリーリンカの
ただ、本人たちの関係に大した
長いことリーリンカと2人っきりで過ごす時間はあった。
しかし、2人とも
それでもお互いに
リーリンカの両親は
「ファイセル君、娘を助けてくれて本当にありがとう。そしてよろしく頼むよ」
「2人とも、また近いうちに帰って来なさいね。ファイセル君にとってもここはもう実家なのだから」
リーリンカの
別れを
だが、その顔に
そして、
「なぁファイセル、私は
「ロンカ・ロンカほど
リーリンカはウキウキした様子で語りかけてきた。
「ふふっ。これが
少年はなんとも言えないといった顔で、頭を軽く
「‥‥とは言っても僕にとってはただの
「少しは空気をよんだらどうだ?」
ファイセルは
しかし、すっかり彼女のペースに飲まれて、もはやそれはどうでも良くなってしまっていた。
早くも
少し先を歩いていたリーリンカが
メガネを外した
「な、なぁ……手、つないでもいいかな……?」
互いに
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます